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アライグマ、容姿と裏腹に「極悪」

2017年02月03日

アライグマ1.jpg 

民家の屋根裏にすみかを作る害獣、アライグマの生息域が、福井市内で拡大している。数年前までは主に市西部で捕獲されていたが、近年は民家に住み着くなどの被害が市内全域で発生。市は捕獲従事者を養成するなど駆除を進めているが、繁殖力の強さに追い付いていないのが現状で「餌とすみかを与えないで」と市民に呼び掛けている。5日には本年度の従事者養成講習を開く。

 アライグマは北米原産で雑食性。生態系に悪影響を及ぼすため、国が特定外来生物に指定し、駆除を呼び掛けている。同市では1995年に初確認。県猟友会高志支部に駆除を委託している。

 市が地区ごとの捕獲数の統計を取り始めた2012年度には、国見、鷹巣など市西部が多かったが、15年度には東部まで拡大。昨年度は最多の104匹で、09年度の46匹と比べ倍増。本年度も最多ペースとなっている。 

有害鳥獣対策室の担当者は、拡大の要因として餌となる生ごみ、柿の実や農作物の放置を挙げる。本来ならば餌の少ない冬に一定数が自然淘汰(とうた)されるが、「秋に冬を越える体力を蓄えてしまう」(同対策室)。本年度に松本地区で捕獲された個体は、民家の庭に放置されたペットフードを食べに来ていた。 

本来木の上にすむアライグマにとって「民家の屋根裏は格好のすみか」。農作物被害より、民家にすみ着く住宅環境被害が多く全体の8割以上を占める。ふんや尿で板が腐り、天井が抜ける被害も出ている。

 近年増えている空き家がすみかとなり、拡大に拍車を掛けている可能性も高いという。同対策室は「軒下などの侵入経路をふさいで」と呼び掛けている。

 市は個体数減を目指し09年から、市民対象に捕獲専門の従事者養成講習を毎年開催。これまでに310人が受講、43人が従事者として登録し捕獲に当たっている。本年度の講習は5日午後1時から、市園芸センターで開く。

 同対策室の担当者は「市内にアライグマが出没することをまだ知らない市民も多い。あらためて周知を図っていきたい」と話している。講習会は20歳以上の市内在住者が対象で先着70人。参加無料。問い合わせ、申し込みは同対策室=電話0776(20)5701。

福井新聞 より


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