コウモリに好かれる家の特徴4つ
コウモリは人家や建物が密集する街中でよく見かける野生動物ですが、好んで巣を作る住宅には次のような共通点があります。
・適温で雨風がしのげる
・隙間が多い
・ぶら下がれる場所がある
・水場や街灯が近くにある
詳しい特徴やコウモリが好む理由をみていきましょう。
適温で雨風がしのげる
コウモリは暖かく、雨風にさらされない場所に巣を作る習性があります。野生では洞窟のような場所に生息していますが、街中では以下のような場所に棲みつきます。
・屋根裏
・軒下
・雨戸や引き戸の戸袋
・シャッターケース
・住宅とエアコン室外機の隙間
特に、人が立ち入らず暖房の熱が天井に当たって適温が保たれる屋根裏は、コウモリにとって格好の住処です。定期的に巣を作りやすい場所を点検して、コウモリが棲みつくのを防ぎましょう。
隙間が多い
隙間が多く、内部に侵入しやすい住宅はコウモリに狙われやすい傾向があります。一般的に、下記の場所が侵入口です。
・住宅の通排気口
・エアコン室外機の配管の隙間
・外壁や軒、屋根のひび割れ
伝統的な日本家屋は構造上、屋根や軒、壁に隙間ができやすく、コウモリが棲みつきやすいため注意してください。
【図】屋根裏に棲みつくコウモリ
日本で住宅に棲みつくのは主に小型のアブラコウモリで、1~2cmのわずかな隙間があれば侵入できるといわれています。パッと見ただけでは気付かないような小さなひび割れが侵入口になっているケースが多いため、定期的に住宅まわりを点検しましょう。
ぶら下がれる場所がある
コウモリは足で物をつかみ、逆さにぶら下がって休息をとる習性があります。鳥のように落ち葉や木の枝を集めて巣を作るわけではなく、住宅に侵入すると天井や梁にぶら下がり、営巣活動を始めるのです。
屋外では、下記の場所にぶら下がって休息を取ることが多い傾向があります。
・軒下
・換気口
・物干し台や物干し竿
なかでも、軒下は住宅に棲みついたコウモリが立ち寄りやすい場所です。住宅から飛び立ったコウモリはエサを食べて軒下で休憩し、再びエサを探しに行く行動を繰り返します。
軒下にフンが落ちていたり白い尿のシミがついたりしている場合は、身近にコウモリがいる可能性が高いといえるでしょう。
水場や街灯が近くにある
近くに水場や街灯がある住宅も、コウモリが好む傾向があります。コウモリのエサは主に小さな蚊・蛾・ハエなどの昆虫類です。これらの昆虫は水辺や灯りに集まる習性があり、コウモリは餌場に近い住宅を選んで棲みつきます。
以下の環境が近くにある住宅は、特に注意が必要です。
・森や林
・川や池、貯水池
・田んぼ
・公園、草地
庭の雑草や水たまりを放置していると蚊が湧きやすく、コウモリが立ち寄りやすくなるので、積極的にお手入れしてください。
コウモリに好かれない家にするためにできる対策
住宅の基本的な立地は変更できないものの、ひと工夫すればコウモリを寄せ付けにくい家は造れます。ここからは、コウモリに好かれない家にする具体的な方法をみていきましょう。
テグスを張る
コウモリの休憩場所になりやすい軒下には、テグスを張るのが効果的です。コウモリは視力に頼らず、超音波を発して物の位置を把握して飛行します。しかし、テグスが張られていると超音波で正しい位置関係を把握できず、寄り付かなくなるのです。
テグスはナイロン素材の透明な糸で、釣り糸や鳥よけに使われています。コウモリ対策には、糸が太くて耐久性もある「防鳥用テグス」を活用しましょう。釘やピンを使えば、糞尿の跡がある軒下に簡単にテグスを設置できます。
隙間を塞ぐ
コウモリが屋根裏に棲みつくのを防ぐには、隙間を塞いで侵入経路をなくす必要があります。住宅の全周囲を確認し、外壁や屋根にあるひび割れはすべてパテで埋めて補修しましょう。
空気を通す必要がある換気口や通気口は、目の細かい金網を張ってカバーしてください。シャッターや戸袋の隙間には金網を丸めて詰めておくと、コウモリの侵入を防げます。
忌避剤を設置する
コウモリが軒先に頻繁に立ち寄る場合は、市販の忌避剤を活用しましょう。コウモリが嫌うハーブや香り成分が含まれていて、寄り付かなくなります。
忌避剤は、身近なホームセンターでも購入できます。手軽に散布できるスプレータイプ、置いておくだけのジェルタイプなど種類があるので、家庭で使いやすいものを選んでください。
しかし、忌避剤の効果の出方は個体差があり、対策してもコウモリが寄り付く可能性はあるため注意が必要です。一時的に良い効果が得られても、しばらくすると香りに慣れて戻ってくる個体もいます。定期的に種類を変えて、継続して忌避剤を使いましょう。
すでに棲みついているなら追い出しを
自宅周辺にコウモリが立ち寄る程度なら、忌避剤やテグスの設置で対処が可能です。しかし、暗くなると天井や窓の付近から「ガサゴソ」「キーキー」と頻繁に物音がする場合は、すでにコウモリが棲みついている可能性があります。
被害が大きくなる前に、忌避剤や超音波発生器などの駆除グッズを活用してコウモリを追い出しましょう。ここからは、コウモリを駆除する際の注意点を解説します。
注意点1|直接コウモリに触れない
自宅の屋根裏や戸袋の奥にいるコウモリを発見した際に、素手で触るのは危険です。野生鳥獣にはノミやダニなどの寄生虫が付着していて、非常に不衛生です。
また、人間に健康被害をもたらず細菌やウイルスを媒介している可能性も高く、噛まれると感染するリスクがあります。糞尿に素手で触るのも危険です。追い出そうと作業する際は、手袋やマスクを使って防護しましょう。
注意点2|侵入経路は完全に封鎖する
自宅に棲みついているコウモリを追い出したら、完全に侵入経路を封鎖しましょう。侵入口となる隙間やひび割れを放置すると、すぐにコウモリが戻ってきます。追い出す前にコウモリの行動を観察して侵入口を特定しておき、いなくなったらパテや金網で確実に塞いで再発を防いでください。
しかし、コウモリは人間では気が付かないほど小さな隙間や、複雑な侵入経路を利用して住宅に棲みつきます。専門知識のない一般人が侵入経路を特定し、完全に封鎖するのは難しいかもしれません。
注意点3|許可なく捕獲や殺傷はしない
コウモリを追い出す際に、網や罠を使って捕まえたり殺傷したりはできません。人間の生活を脅かす生き物でも、野生鳥獣は鳥獣保護管理法によって保護されており、捕獲・殺傷には行政機関の許可が必要です。
一般人ができるのは、自宅に棲みついたコウモリを追い出すことまでです。違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金の刑の対象になる可能性があるため、注意してください。
出典:環境省「鳥獣の違法捕獲の防止」
コウモリを確実に追い出すなら防除研究所にご相談ください
自宅に棲みついたコウモリを確実に追い出し、被害の再発を防ぎたい場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
駆除グッズを利用すれば一般の人でもある程度の対策はできますが、野生鳥獣の生態や関連する法律の知識がないと、完全に被害を防ぐのは困難です。
追い出そうとして怪我をしたり感染症にかかったりするリスクもあります。害獣の悩みはプロに相談して、対応してもらいましょう。
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まとめ
コウモリは、暖かくぶら下がって休める場所を好み、雨風を避けて人間の住宅に棲みつきます。外壁に隙間があり内部に入り込みやすい家、近くに水場や街灯がありエサを調達しやすい家を好むため、自宅が条件に一致する方は早めに予防対策に取り組みましょう。自力でコウモリを追い払えない場合は、害獣駆除の専門業者に相談してください。