屋根裏に動物がいるかも!?侵入しやすい動物やサインを解説

屋根裏から足音がしたり、いつの間にか天井に妙なシミができていたりと、「何かがいるな」と感じることがあります。もしかしたら、屋根裏に動物が棲みついているのかもしれません。 屋根裏に棲みついた動物を放置していると、家屋のダメージや住人の健康被害につながります。 今回は、屋根裏に棲みつく主な動物や、被害が生じている場合の見分け方について解説します。


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屋根裏に侵入しやすい動物

いつの間にか屋根裏に侵入して、そのまま棲みつくことのある動物は、例えば次の5種類があげられます。

ネズミ

全国的に生息しているネズミのうち、屋根裏に侵入しやすい種類はハツカネズミやクマネズミ、ドブネズミです。種類ごとに体長が大きく異なり、10cm程度の個体もいれば、45cm以上に成長するものもいます。

ネズミの特徴は屋根裏で繁殖しやすく、長期的に家屋内にダメージを与えることです。糞尿で天井や床が腐食する他、梁や柱で歯を研いだり食品をかじったりして、破損や汚染が生じます。

ほかにもネズミが電気配線をかじった結果、火災につながるリスクもあります。

イタチ

イタチも全国的に見かけることのある害獣です。体長は20~40cmが一般的で、細長く可愛らしい外見をしているものの、非常に獰猛な性格をしています。

イタチの特徴は、夜行性で屋根裏など暗い場所のほうが活発化しやすいことです。屋根裏に巣を作るときは、木材や断熱材をかじって建物の構造物に損害を与えます。

棲みつけば、ニオイ・糞尿によって心身ともに悪影響を受けるおそれがあります。

アライグマ

もとは外来種だったアライグマも、現在は日本国内の各地で目撃されるようになりました。手先が器用なアライグマは、屋根裏に侵入して巣を作ることがあります。

全長70~90cmの可愛らしい外見に反して、破壊的な力と獰猛な性格をもっており、配管や断熱材などを引き裂いて建物にダメージを与えます。

糞尿や寄生虫のリスクもあるため、アライグマが棲みついたときも早急な対処が必要です。

ハクビシン

ハクビシンは、小さな頭と鼻筋に真っ白なラインが入った外見が特徴的です。体長は90cm~130cmで、猫と同じくらいの大きさです。

イタチなどと同じくハクビシンも夜行性で、屋根裏に侵入して棲みつくことがあります。断熱材をかじったり電気配線を破壊したりすることもあり、他にも糞尿のニオイや騒音の被害が生じます。

記憶力が良く、安全だと判断した場所は毎年巣作りの場となるため、放置すると翌年以降も被害に遭いかねません。

コウモリ

洞窟の中に潜んでいるイメージが強いコウモリも、実は広く生息しており、人家に棲みつくことがあります。中でも屋根裏の隙間から侵入して巣を作るのは、小型のアブラコウモリです。1~2cm程度のわずかな隙間でも侵入できます。

コウモリが棲みつくと、足音の代わりに羽根音や鳴き声の被害が生じます。害虫を食べてくれるメリットがある一方で、コウモリのフンには病原菌が含まれていることがあるため、健康面への被害に注意が必要です。

屋根裏に動物がいるかどうかのサイン

屋根裏に動物が侵入した場合、いくつかのサインがあります。早急に対処するためには、サインを見逃さないようにすることが大切です。

ここでは、屋根裏の動物がいる場合に見られるサインを4つ解説します。

動物のニオイがするか

室内に異臭の原因が見当たらないにもかかわらず、不快なニオイがする場合は、動物の糞尿が疑われます。動物が繁殖して糞尿をまき散らしていると、強いニオイを感じることがあります。

動物の糞尿が強烈になる原因は、主に習性や食事の傾向です。例えば溜め糞(同じ場所に糞尿をする)習性がある動物が棲みつくと、同じ場所にニオイの原因が蓄積される分、強烈な異臭となります。

アライグマやイタチのように肉類を好む動物は、糞尿そのもののニオイが強烈です。放置するとニオイも糞尿も蓄積し続けます。

物音がするか

夜間や早朝といった、起きている人が少ない時間帯に物音がする場合、動物が発している足音や羽音かもしれません。人家に棲みつく害獣の多くは夜行性であり、夜間や早朝には屋根裏を歩いたり飛んだりする音がすることがあります。

足音の他、構造物を噛み砕く音や爪を立てる音にも注意が必要です。糞尿などの被害に加えて、正体不明の物音が続く環境は住人の精神面にも影響を与えます。

天井にシミがあるか

天井にシミがある場合、必ずしも経年劣化による雨漏りが原因とは限りません。動物が侵入したときも、屋根裏の水漏れや糞尿による汚染で天井にシミが広がることがあります。

動物によるシミは糞尿のほか、体が汚れた状態で屋根裏を通っていることが原因です。糞尿は建物の構造物を腐敗させるおそれがあり、放置するとシミやニオイ以外の被害にもつながります。

天井に虫の死骸が発生していないか

屋根裏に動物が棲みついていると、天井に虫の死骸が現れるようになります。虫は、動物のフンや食べ物が発するニオイに引き寄せられて集まります。

そもそも野生動物は、ダニやノミなどの媒介となる存在です。動物が棲みついているということは、体に付着した害虫も一緒に屋根裏へ侵入しているといえます。動物が残したフンや食べ物によって、害虫も繁殖しているおそれがあります。

屋根裏にいる動物がもたらす被害

屋根裏に侵入した動物は、さまざまな被害を住民にもたらします。主な被害は、以下の2つです。

・家屋の構造への影響
・健康被害

侵入した動物は巣作りのとき、家屋の断熱材や木材を食い破って使用します。ときには配管や電気配線を破壊することもあり、構造をボロボロにするのみならず、火災を引き起こしかねません。

健康被害の原因は、主にニオイや騒音に対する精神的なダメージと、動物の糞尿から広がる病原菌です。不快な音やニオイで住環境が悪化した状態で病気も発生すれば、害獣対策そのものが困難となります。

屋根裏に動物がいる場合の対処法

天井から音やニオイがするなど、屋根裏に動物が侵入している気配があるときは、早急な対処が必要です。

まずは動物が侵入している箇所を特定して、再び出入りできないように隙間を塞ぎましょう。屋根裏には糞尿や虫の死骸、食べ残しなどが残っているおそれがあります。構造物の腐敗や病原菌による被害を防ぐためには、清掃して衛生状態を保つことが大切です。

侵入口を塞いでも、被害が完全になくなるとは限りません。専門の駆除業者に依頼して、確実に動物を捕獲・駆除しましょう。

自力で駆除するための市販品がいくつか販売されているものの、死骸の処理やケガなどのリスクが伴うため、プロに任せることをおすすめします。

自分で害獣駆除する場合の方法やリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。
自分で害獣駆除をすることは可能?正しい駆除方法やリスク

屋根裏にいる動物を駆除するなら防除研究所にご相談ください

屋根裏に棲みついた動物の駆除は、専門の業者への依頼がおすすめです。動物の種類によって、侵入方法や被害の内容は異なります。動物を特定して適切な駆除方法で対処しなくては、再び被害が発生するおそれがあります。

防除研究所は、年間約3,000件の施工実績を有する害獣駆除の専門業者です。豊富な経験と知識にもとづく対応ができるため、建物の構造や動物の種類に合わせた適切な駆除を行えます。

最長5年間(※)の保証付きも、防除研究所が選ばれる理由のひとつです。駆除後には写真や動画を用いた効果測定の報告を行っており、再発防止にも力を入れているため、自信をもって保証サービスを提供しております。

※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。

万が一再発しても、保証制度を利用すれば追加料金なしで再施工をご依頼いただけます。害獣の被害にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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以下は、実際に防除研究所が対応した駆除の事例です。

■被害状況

屋根裏に物音、糞尿のシミが数日前から気になっている。
夜中になると天井裏をなにかの動物が走り回っているようで騒音で起きることもある。

■施工内容

屋根裏でカメラを設置し、動物の特定、侵入経路、被害状況などの確認。
まずは対象動物を捕獲し、消毒を行った後、侵入経路を塞ぐ。

「屋根裏から物音がするし天井にシミが出ているから、一度見てほしい」というご依頼です。カメラを用いた入念な調査の結果、イタチが侵入していることがわかりました。

イタチの習性に合わせて捕獲器を設置し、無事に捕獲した後は被害箇所を中心に家屋の消毒、侵入経路を塞いで再発予防を行いました。

■Before

【動画】イタチが天井裏にいる様子

設置したカメラには、イタチがその特徴的な長い胴体で屋根裏を動き回る様子が映っています。

■After


【動画】イタチ捕獲

捕獲器にかかったイタチは可愛らしい外見をしているものの、こちらを威嚇したり動き回ったりと時折獰猛な様子を見せます。


【動画】捕獲されたイタチ

まとめ

天井から異臭がしたり、かすかな物音がしたりするときは、屋根裏に動物が侵入しているかもしれません。動物が家屋に棲みつくと構造物の破壊や腐敗といった損害につながるうえ、住民の健康面にも悪影響をおよぼします。

近年は自力で対処できる商品も数多く販売されているものの、再発防止策を忘れると、再び害獣被害が起こることがあります。再発を防ぐためにも、害獣問題は駆除と消毒、再発防止策までトータルで対処できる専門業者への依頼がおすすめです。