エアコンに侵入したコウモリを追い出すには?原因と対処法を解説

エアコンから変な音がしたり、嫌なニオイが漂ってきたりする場合は、コウモリが内部に侵入している可能性があります。身近な家電の中に動物が潜んでいると、不安を感じる方も多いでしょう。今回は、コウモリがエアコンに侵入する原因や被害のリスク、そして自分でできる対処法について解説します。


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コウモリがエアコンに侵入する原因

なぜコウモリは、わざわざエアコンの中に入り込むのでしょうか。その背景には、建物の構造的な隙間と、コウモリにとっての快適な環境が関係しています。まずは、どこから侵入してくるのかをみていきましょう。

エアコンに侵入経路があるため

コウモリがエアコンに侵入する主な要因は、配管やダクト部分のわずかな隙間です。体の小さいコウモリは、建物の外壁やエアコンカバーとの接合部の隙間から器用に入り込んでしまいます。

さらに、エアコン内部のフィンやファンの周りには構造上の空間があり、そこを休憩場所や一時的なすみかとして利用する場合もあります。特に古い住宅や配管工事が不十分な場合は、侵入リスクが高まるため注意が必要です。

エアコン内部は快適であるため

エアコンの内部は、コウモリにとって居心地の良い空間です。暗くて人目につかず、さらに外気の風や湿気が入り込んで快適な湿度や温度が保たれるため、コウモリの休息場所として最適です。

また、外敵から身を守れる上、物音や人の気配も少ないため、安心して身を潜められます。特に繁殖期や冬眠期には、落ち着いた環境を求めて入り込むケースが多く、長期間そのまま居ついてしまうことも珍しくありません。

エアコンに棲みついたコウモリによる被害

エアコンの中にコウモリが棲みつくと、見た目には気付きにくいものの、さまざまな被害が生じます。機器の故障だけでなく、健康への影響も懸念されるため、早めの対応が重要です。具体的な被害内容をみていきましょう。

エアコンの故障や劣化

コウモリがエアコン内部に入り込むと、糞尿が部品に付着し、湿気や汚れが溜まりやすくなります。このような汚れはカビや細菌の温床となり、エアコン内部の環境を悪化させます。

その結果、空気の流れが悪くなり、異臭が発生し、冷暖房機能の低下につながるのです。

電子部品が腐食して故障した場合、修理や買い替えといった大きな出費が必要になることもあります。

糞尿被害

コウモリがエアコン内部に棲みつくと、糞尿が機器の内部に蓄積し、強烈な悪臭を放つようになります。

部屋全体に異臭が充満し、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。ニオイの元が見えにくいため、原因に気づかずに放置されやすく、被害が深刻化することもあります。

健康被害

コウモリの糞尿には、さまざまなウイルスや細菌が含まれており、それを吸い込むと健康被害を引き起こす可能性があります。

乾燥したフンが粉状になって空気中に舞うと、エアコンの送風によって室内に拡散され、呼吸器から体内に取り込まれてしまうのです。フンを吸い込むと、肺炎やアレルギー反応などの症状が現れるケースもあります。小さな子どもや高齢者がいる家庭では、特に注意が必要です。

エアコンにコウモリが棲みついた場合にできること

コウモリによる被害を防ぐには、早期発見と適切な対処が重要です。

ここでは、エアコンにコウモリが棲みついた際にできることを紹介します。

コウモリを追い出す

エアコン内部に入り込んだコウモリを自力で追い出すためには、刺激を与えて居心地を悪くするのがポイントです。市販の道具を使えば、自力でも比較的簡単に対策を始められます。

忌避剤

コウモリを追い出す手段として、専用の忌避剤を使う方法があります。市販されているスプレータイプの忌避剤は、コウモリが嫌うニオイや成分を含んでおり、狭い空間にも吹きかけやすいのが特徴です。

巣になりそうな場所や出入り口付近に使用して、コウモリにとって居心地の悪い環境を作り、自然に離れていくことを狙います。使用時は、換気を忘れずに行いましょう。

超音波発生器

コウモリ対策として、超音波発生器の使用も効果が期待されます。コウモリが不快に感じる高周波の音を発することで、その場に居づらくさせて追い出します。超音波は人間には聞こえないため、日常生活に支障をきたしにくいのがメリットです。

超音波発生器の設置は、エアコン周辺やコウモリの出入り口付近に行いましょう。ただし、個体によっては音に慣れてしまう場合もあるため、他の対策と併用するのがおすすめです。

LEDライト

コウモリは暗く静かな場所を好むため、明るい光を当てると不快感を覚え、自然に追い出せる可能性があります。

LEDライトは発熱が少なく、長時間点灯させても安全なため、エアコン周辺に設置しての使用に適しています。光の届く範囲を調整しながら、コウモリが潜んでいる場所を重点的に照らしましょう。

ただし、常時点灯すると光に慣れてしまうことがあるため、注意が必要です。

追い出した後に侵入口を塞ぐ

コウモリを追い出すことに成功しても、そのまま放置しておくと再び侵入されるおそれがあります。再発を防ぐためには、出入りしていた隙間や穴をしっかりと塞ぐことが重要です。

エアコンの配管周りや外壁との接続部分にある隙間は、ネットやワイヤーメッシュなど、通気性を確保できる素材を使って覆いましょう。

完全に塞いでしまうとエアコンの機能に支障が出る可能性があるため、通気や排水を妨げない工夫も必要です。すべての隙間を塞ぐ前に、内部にコウモリが残っていないかを確認しましょう。

コウモリの活動時期や侵入を防ぐ方法、駆除をする際の注意点については、こちらの記事も参考にしてください。
コウモリの活動時期とは?侵入を防ぐ方法と駆除をする際の注意点

【注意】一般の方がコウモリを追い出すのは難しい!

自力でコウモリを追い出すことは可能ですが、法律の制約や健康被害のリスクを伴います。間違った対処は、状況を悪化させる原因にもなりかねません。

ここでは、素人による駆除が難しい理由を詳しく解説します。

コウモリは鳥獣保護法の対象

コウモリは「鳥獣保護管理法」によって保護されている野生動物で、許可なく捕獲・殺傷することは法律で禁じられています。

たとえ建物に侵入されて迷惑を被っていたとしても、適切な手続きを経ずに駆除や捕獲をしてしまうと、罰則の対象になることもあるため注意しましょう。追い出しや対策を行う際には、専門の業者に依頼し、法令を順守した方法で対応してもらうのがおすすめです。

エアコン内の発見は難しい

コウモリは夜行性のため、日中はエアコン内部などの暗く静かな場所に潜むことが多く、人目につきにくい傾向にあります。そのため、確認せずに隙間を塞ぐと、内部に閉じ込めてしまう危険があります。

そうなるとエアコンの中で死骸が腐敗したり、糞尿が蓄積したりして、強い悪臭や細菌の繁殖を招き、被害が拡大するおそれがあるのです。

コウモリは帰巣本能がある

コウモリには、帰巣本能があり、一度棲みついた場所には、何度も戻ってくる習性があります。

そのため、一時的に追い出せても、出入り口となる穴や隙間をしっかりと塞がなければ、再び侵入される可能性が高まるのです。

対策は、壁の隙間や配管の周辺を、パテやコーキング材などで丁寧に塞ぐことです。小さな穴でも見逃すと再侵入の原因になるため、処理は徹底的に行いましょう。

再発を防ぐには、隙間の見落としがないよう、専門業者による点検や施工がおすすめです。

コウモリの糞尿処理は危険

エアコン周辺でコウモリのフンを見つけた場合、すぐに掃除を行う必要がありますが、処理には十分な注意が必要です。

フンにはウイルスや細菌が含まれている可能性があり、乾燥した状態で粉じんとして舞い上がると、吸い込んで感染症を引き起こすおそれがあります。

掃除をした後は、アルコールや塩素系の消毒剤を使って、徹底的に除菌することも大切です。

エアコンにコウモリが侵入した場合は業者依頼が安心

エアコン内部に侵入したコウモリの駆除は、法律や健康面でのリスクを伴うため、専門業者への依頼が安心につながります。

エアコンにコウモリが侵入してしまった場合は、防除研究所にご相談ください。年間3,000件の豊富な実績を持つ防除研究所では、単なる追い出しではなく「コウモリを寄せ付けない環境づくり」を実現しています。

選ばれる3つの理由
✓ 包括的な対応力
専用スプレーによる追い出しから、フンの清掃・消毒、侵入経路の完全封鎖まで一括対応
✓ 確実な効果測定
駆除後は写真・動画を用いた詳細な報告で、目に見える形で効果を確認
✓ 安心の長期保証
最長5年間(※)の保証付きで、万が一の再発時も追加費用なしで再施工対応

 

自力での対処に不安がある方は、専門の知識と技術を持つ防除研究所へお気軽にご相談ください。

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※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。

まとめ

エアコンにコウモリが侵入すると、故障や悪臭、健康被害などさまざまなリスクが生じます。自力での対処は限界があるため、安全かつ確実に解決したい場合は専門業者への依頼がおすすめです。再発を防ぐためにも、早めの対応を心がけましょう。