コウモリはどんな餌を食べている?寄せ付けない方法を紹介

コウモリが民家に棲みつくのは、周辺に餌が豊富にあるからだといわれています。つまり、餌になるものを除去できればコウモリに棲みつかれるリスクが減るのですが、コウモリが何を食べているのかわからない方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、コウモリが好む餌やコウモリを寄せ付けなくする方法などについて解説します。


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コウモリの餌とは?

コウモリは世界に1,000種類前後存在するといわれており、それぞれ好む餌が異なります。

日本に生息しているコウモリは36種類ほどで、一部花の蜜や果物を餌にしているコウモリもいるものの、多くは昆虫食です。一晩で何百匹も捕食し、大量のフンをします。

空中にいる昆虫を飛びながら捕食するため、特に蚊やユスリカ、ヨコバイなどの羽虫を好みます。ここでは、コウモリの餌となる代表的な昆虫を5種類紹介します。

人間にとっては迷惑な害虫である蚊ですが、コウモリにとっては主食のひとつです。蚊は日本国内に約130種類存在するといわれていますが、自宅周辺で発生するのは「イエカ」か「ヤブカ」のいずれかであることが多いでしょう。

いずれも通常時は花の蜜などを吸っていますが、産卵時期になるとメスが栄養を求めて人間やそのほかの動物の血を吸います。

なお、イエカは主に夕方から夜、ヤブカは昼から夕方ごろと、吸血する時間帯が蚊の種類によって異なります。

ユスリカ

ユスリカは世界に約15,000種類、日本国内に限定しても約2,000種類と、非常に種類が多い昆虫です。数十~数百匹が集まる「蚊柱」をつくるのが特徴で、コウモリが好んで捕食します。

名前と見た目は蚊に似ていますが、吸血することはありません。ただし、死骸が粉々になる性質があり、その粉塵を吸い込むとアレルギー症状が生じるリスクがあります。

ヨコバイ

ヨコバイは世界に約20,000種類、日本国内では約550種類存在するカメムシ目の昆虫です。多くが数ミリ程度の大きさで他の昆虫に捕食されることもありますが、大量に集まり植物から汁を吸うので、農作物に甚大な被害を及ぼす場合があります。

コウモリは、フンや騒音などの健康被害をもたらす害獣として駆除されることがある一方で、害虫であるヨコバイを捕食する益獣として扱われることもあるのです。

なお、ヨコバイはごくまれに人間を刺すことがあり、ヨコバイに付着していた植物の成分に対して、かゆみや腫れなどのアレルギー症状が出ることがあります。

ウンカ

ウンカは5mm程度の大きさでありながら、イネに多大な被害を与える害虫です。梅雨の時期に国外から飛来してくる夏ウンカ(セジロウンカ)、秋ごろに増える秋ウンカ(トビイロウンカ)、日本に棲みついているヒメトビウンカの3種類が存在します。

いずれも稲を病気にしたり枯らしたりするため、ウンカを捕食するコウモリは日本の農業の守護者とも呼べるでしょう。

甲虫類

甲虫とは、クワガタムシやカブトムシ、テントウムシなどの、背中側の体表が硬い昆虫の総称です。コウモリは蚊やユスリカのような消化しやすい昆虫を好みますが、甲虫類を捕食することもあります。

甲虫類は多種多様で、体長が1mmに満たないものから80mmほどになるものまで存在しますが、コウモリが狙うのは小型の甲虫類だといわれています。

コウモリが好む餌の環境

コウモリが家の近くを飛び回ったり、家に棲みついてしまったりするのは、周辺にコウモリの餌となる昆虫がたくさんいるからです。

しかし、なぜ家の周辺にコウモリが好む昆虫が増えてしまうのでしょうか。ここでは、コウモリの餌となる昆虫が増えやすい環境について解説します。

家の外灯に白熱電球を使っている

コウモリが好む昆虫が増える大きな要因のひとつが白熱電球です。

白熱電球の光には昆虫が感知しやすい赤外線が含まれるので、外灯に白熱電球を使うと昆虫が集まります。そして、集まった昆虫を狙って、コウモリが寄ってくるようになるのです。

敷地内に水溜まりがある

家の敷地内に植木鉢などの水が溜まりやすいものが置いてあると、ボウフラが大量に湧きます。ボウフラが成長すると蚊になるため、蚊を主食とするコウモリが集まってきてしまいます。

コウモリを寄せ付けない方法

家にコウモリを寄せ付けないようにするには、次の2つの対策を取る必要があります。

・コウモリの餌となる昆虫を減らすこと
・コウモリ自体が近寄れないようにすること

しかし、どうすれば昆虫やコウモリが集まらなくなるのかわからない方も多いでしょう。そこで、昆虫やコウモリを寄せ付けないようにするための方法を紹介します。

白熱電球からLEDへ変更する

外灯に白熱電球を使っている場合はLEDに変更しましょう。LEDの光は昆虫が感知しにくいため、白熱電球と比べて昆虫が寄ってきません。餌となる昆虫がいなければ、コウモリも集まらなくなります。

水溜りを作らない

家の敷地内に長く水が溜まっているところがあると、ボウフラが湧いて蚊が大量発生します。その蚊を狙ってコウモリが集まるため、水が溜まりやすい容器を片付ける、定期的に水を流して淀まないようにするなどして、ボウフラが湧かないようにしましょう。

忌避剤を使用する

コウモリが寄ってくるのを防ぐには、コウモリが苦手なニオイがする忌避剤を使うのが手軽でおすすめです。

置くだけタイプ、スプレータイプなど、さまざまなタイプの忌避剤が市販されているので、使う場所に合うものを選びましょう。

超音波発生装置を使う

超音波発生装置を使うのも効果的です。コウモリは超音波を出して周囲の情報を得ているため、超音波発生装置の音を嫌がり集まりにくくなります。

ただ、超音波発生装置の音は人間には聞こえないといわれていますが、小さな子どもやペットには聞こえることがあるので注意しましょう。

侵入経路を塞ぐ

コウモリは、家の屋根裏や軒下などに棲みついてしまうことがあります。1度棲みつかれると対処が難しくなるので、あらかじめコウモリの侵入経路になりそうな隙間を塞いでおきましょう。

コウモリは数センチの隙間からでも侵入できるので、パンチングメタルや網目の細かい金網、パテなどを使って塞ぐのがおすすめです。

コウモリの被害にお悩みの方は防除研究所にご相談ください

コウモリが好む昆虫を増やさないようにしたり、コウモリの侵入を防いだりすれば、ある程度コウモリの被害を軽減できます。しかし、自分で完璧に対策するのは難しいため、すぐに被害が再発するかもしれません。

また、コウモリは多数の病原菌を保有しており、コウモリを追い払おうとしたときに病原菌に感染するリスクもあります。

安全面に配慮しつつ、コウモリの被害を根本から解決するには、プロの駆除業者に依頼するのがおすすめです。

年間約3,000件の施工実績を誇る防除研究所では、全面に配慮しながらコウモリ被害を根本から解決いたします。長年培った知識と経験を活かし、お客様の状況に最適な対策をご提案します。

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万が一被害が再発した場合も、追加料金なしで再施工いたします

 

自力でコウモリに対処するのが難しいと感じたら、ぜひ防除研究所にご相談ください。

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※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。

まとめ

自宅周辺にコウモリが集まってきたり棲みついたりするのは、コウモリの餌となる昆虫が発生しているからかもしれません。

外灯に白熱電球を使っていたり、敷地内に水溜まりができていたりしないかをチェックして、昆虫が集まらないように対策しましょう。また、忌避剤や超音波発生装置を使うなどして、コウモリ自体が寄ってこないようにすることも重要です。

いろいろと対策してもコウモリの被害が収まらない場合は、プロの業者に駆除を依頼することも考えてみましょう。