換気口にコウモリがいる!追い出すための対策を解説

換気口から聞き慣れない鳴き声が聞こえ、不安を感じていませんか。その正体は、コウモリかもしれません。暗くて静かな換気口は、コウモリにとって格好のすみかになりやすく、放置すれば悪臭や健康被害の原因にもなります。今回は、コウモリが換気口に侵入する理由や被害の内容、自力でできる対処法、そして安全に駆除するための方法まで、わかりやすく解説します。


この記事は約9分で読み終わります。

コウモリが換気口に侵入するのはなぜ?

換気口は、暗くて静かで、外気とつながっているため温度や湿度が比較的安定しています。このような環境は、外敵から身を守りながら休息したいコウモリにとって非常に快適です。

特に繁殖期や冬眠前後など、落ち着いた場所を求める時期には、換気口のような狭く奥まった空間に入り込む傾向があります。

また、換気口はもともと通気性を保つための構造になっているため、空気の流れがありながらも内部は密閉に近い状態です。このような構造も、コウモリにとって魅力的な要素のひとつといえます。

実際、住宅の換気口や通気ダクトにコウモリが棲みつくケースは珍しくなく、全国各地で同様の被害が報告されています。

コウモリの生態については、以下の記事で詳しく解説しています。
コウモリの生態とは?生息場所や被害に遭わないための予防策を解説

コウモリが換気口に棲みつくことによる被害

一見小さなトラブルに思えるコウモリの侵入ですが、実際には深刻な被害をもたらす場合があります。ニオイや騒音、健康リスク、さらには建物自体の劣化につながるおそれもあるため、注意が必要です。ここでは、具体的な被害内容を紹介します。

糞尿被害

換気口にコウモリが棲みつくと、糞尿による被害が深刻です。アンモニアを含んだ強い悪臭は室内にまで入り込み、日常生活の快適さを奪います。

さらに、糞尿はダニやノミ、ゴキブリなどの害虫を引き寄せる原因にもなり、衛生環境を大きく悪化させます。

特に問題なのが、乾燥したフンが細かい粉状になり、空気中に舞い上がることです。粉状のフンを無意識のうちに吸い込んでしまうと、アレルギー症状や呼吸器系のトラブルにつながるおそれがあります。

見えない場所で徐々に被害が進行するため、気づいたときには広範囲に影響が及んでいるケースも珍しくありません。

騒音被害

コウモリが換気口に棲みつくと、夜間に羽ばたく音が家の中に響き、不快な騒音となる場合があります。夜行性のコウモリは、深夜から早朝にかけて活発に動き回るため、睡眠中の方にとっては大きなストレスとなりかねません。

バサバサとした羽音に加え、屋根裏や壁の内部を移動する際のカサカサという足音も、静かな住宅環境では非常に目立ちます。

コウモリが出す音は、短時間で収まるものではなく、継続的に発生するため、生活の質そのものを低下させる原因になるのです。

特に換気口が寝室やリビングに近い場所にある場合、被害を強く感じやすく、精神的な負担も大きくなります。

感染症のリスク

コウモリの糞尿には、病原菌や寄生虫が含まれていることがあり、感染症のリスクを伴います。特に注意が必要なのが、ヒストプラスマ症と呼ばれる肺の病気で、フンに含まれる真菌を吸い込むと発症するおそれがあるのです。

また、コウモリはリッサウイルスやニパウイルスなど、人に感染する危険性のあるウイルスを媒介する可能性も指摘されています。さらに、世界的には、狂犬病のウイルスを保有している事例もあり、直接触れることで深刻な健康被害を引き起こすこともあります。

見た目は小さく無害に見えても、コウモリは人間にとって重大なリスクを伴います。換気口などに棲みついているのを見つけた場合は、むやみに近づかず、安全な方法での対処が求められます。

家屋への被害

コウモリが換気口に棲みつくと、家屋そのものにもさまざまな悪影響がおよびます。

まず問題になるのが、糞尿による設備の劣化です。換気口の周辺や外壁に糞尿が付着すると、カビや細菌が繁殖し、換気設備の詰まりや腐食を引き起こす原因になります。

加えて、換気口内でコウモリが死んでしまうと、異臭や詰まりによる故障につながるケースもあります。

また、糞尿が木材や断熱材に染み込むことで腐食が進行し、建物の耐久性が低下するリスクも無視できません。

さらに、コウモリは腹ばいで移動するため、歩いた跡には黒ずみが残ることがあり、壁や天井の美観を損ないます。外壁に、フンが付着して汚れるケースも多いです。

換気口にいるコウモリを自分で追い出す方法

換気口にコウモリが棲みついてしまった場合、自分で何とか追い出せないかと考える方も多いでしょう。リスクを避けながら対処するには、正しい方法を理解することが大切です。ここでは、自力で行える主な対策を紹介します。

忌避剤で追い出す

コウモリは、強いニオイを嫌うため、専用の忌避剤を使うと効果が期待できます。換気口のような狭い場所でも使いやすく、自宅でも比較的手軽に試せる方法です。具体的な手順をみていきましょう。

1.準備

忌避剤は、スプレータイプで広範囲に噴霧できるものを準備しましょう。また、薬剤や糞尿による健康被害を防ぐため、ゴーグル・マスク・手袋などの保護具も必須です。安全に作業を進めるために、事前の準備をしっかり整えてください。

2.換気扇のカバーを外す

忌避剤を使用する前に、換気扇の外側カバーを外す必要があります。この作業によって、内部の状態を確認しやすくなるほか、薬剤がしっかりと届くようになります。

ただし、コウモリがまだ中に潜んでいる場合、突然飛び出してくることがあるため注意が必要です。驚いてパニックにならないよう、慎重に作業を進めましょう。

3.忌避剤を使う

準備と安全確認が整ったら、換気口に向けて忌避剤を噴霧します。このとき、必ず室内側から外部へ向けてスプレーしてください。外から内へ噴霧すると、コウモリが家の中へ逃げ込む可能性があります。

噴霧後は、しばらく様子を見て、コウモリが飛び立つのを確認しましょう。さらに対策を強化したい場合は、超音波装置の設置も効果的です。

換気口とその周辺を掃除する

コウモリを追い出した後も、換気口まわりにはフンや汚れが残っている場合があります。そのまま放置すると衛生面でのリスクが高まるため、掃除と消毒が欠かせません。

マスクと手袋を着用する

コウモリのフンや汚れには、病原菌や寄生虫が含まれている場合があります。乾燥したフンが空気中に舞い上がると、吸い込んでしまう危険もあるため、掃除を始める前に必ずマスクと手袋を着用してください。

使い捨てのゴム手袋や防塵マスクを使用すると、作業中の感染リスクを大きく減らせます。

消毒液を使って拭き取る

掃除の際は、消毒液を使って換気口やその周辺をしっかり拭き取るようにしましょう。殺菌効果のある消毒剤を使うことで、病原菌や寄生虫の残留を防げます。消毒液がない場合は、水で湿らせた布でもある程度の効果が期待できます。

念入りに掃除を行うと、再びコウモリが寄りつくのを防ぐ効果もあります。清掃後は、換気口をしっかり乾かし、衛生的な状態を保つことが重要です。

追い出した後に侵入口を塞ぐ

再発を防ぐためにはコウモリを追い出すだけでは不十分で、侵入口の封鎖が欠かせません。換気口や建物のわずかな隙間を見逃すと、コウモリは同じ場所に戻ってくることがあります。

特に換気口の周囲は再侵入されやすいため、確実な対策が必要です。通気性を確保しながら防ぐ方法は、パンチングメタルや金網の設置が効果的です。柔らかい素材やテープではすぐに破られてしまうため、耐久性のあるものを使用しましょう。施工後も定期的な点検を行いましょう。

換気口にいるコウモリを追い出すなら業者依頼がおすすめ!

コウモリをむやみに捕獲したり、殺傷したりするのは法律違反です。

コウモリは、鳥獣保護管理法で守られており、許可なく捕獲すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される場合もあります。

安全かつ確実に対処するには、専門知識と経験を持つ業者への依頼が最も確実です。

ここでは、専門業者に依頼することで得られる主なメリットを紹介します。

メリット1|確実に駆除できる

専門業者に依頼する最大のメリットは、コウモリの生態や行動パターンを正確に把握している点です。コウモリは夜行性で警戒心が強く、侵入経路や潜伏場所を見極めるのは素人には難しいとされています。

業者であれば、長年の経験と専門的な知識をもとに、状況に応じた最適な駆除方法を選択できます。さらに、再侵入を防ぐための予防策や環境改善のアドバイスも受けられるため、一時的な対処ではなく、根本的な問題解決につながるのです。

メリット2|健康リスクを軽減できる

コウモリの糞尿には、病原菌や寄生虫が含まれていることがあり、衛生環境を大きく悪化させる要因となります。放置すればアレルギーや感染症など、健康被害のリスクが高まるため注意が必要です。

専門業者に依頼すれば、フンや汚れの除去だけでなく、消毒作業まで丁寧に対応してくれます。家庭では難しい高所や狭い場所の清掃も的確に行えるため、生活環境を整えたい方にとって大きなメリットとなるでしょう。

メリット3|再発防止につながる

コウモリは一度追い出しても、同じ場所に戻ってくる習性があります。専門業者であれば、建物全体を丁寧に点検し、侵入口を正確に見つけ出した上で封鎖作業を行ってくれます。

さらに、再発を防ぐための補強やアドバイスも受けられるため、長期的に安心できる環境を整えることが可能です。金網や専用の防除資材を使った施工は素人では対応が難しいため、再侵入のリスクをしっかり抑えたい方には業者依頼が最適な選択といえます。

コウモリが換気口に棲みついた場合は防除研究所にご相談ください

換気口という狭い場所に入り込んだコウモリは、一般の方には対処が困難です。無理に自分で何とかしようとすると怪我をしてしまったり、中途半端な対策で問題が解決しなかったりすることもあります。

換気口にコウモリが入り込んでしまった場合は、ぜひ防除研究所へご相談ください。

年間3,000件の豊富な施工実績を持つ防除研究所では、換気口という特殊な環境でのコウモリ問題に対しても、長年培ったノウハウを活かして根本的な解決を図ります。単なる追い出しではなく、お客様が安心して暮らせる環境づくりまでサポートいたします。

依頼するメリット】
✓ 専用スプレーで安全に追い出し:コウモリ専用のスプレーを使って、安全かつ効果的に追い出し作業を行います
✓ 清掃から侵入対策まで一括対応:フンの清掃・消毒から侵入経路をふさぐ工事まで、まとめてお任せいただけます
✓ 作業結果をきちんと報告:駆除後は写真や動画で作業内容と効果をわかりやすくご報告します

 

換気口のコウモリでお困りの方はは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

簡単1分で見積もり依頼!今すぐお問い合わせ

まとめ

換気口にコウモリが棲みつくと、悪臭や騒音、健康被害など深刻なトラブルにつながります。自力での対処が難しい場合は、早めに専門業者へ相談すると安心です。防除研究所では、調査から再発防止まで丁寧に対応しておりますので、お困りの際はぜひご相談ください。