家にネズミが出る原因とは?ネズミの種類や侵入対策、対処法を紹介

自宅にネズミが出るようになったら、早めに対策を講じましょう。ネズミが出るのを放置してしまうと、どんどん増えて被害が拡大してしまうおそれがあります。ただ、適切に対処するためには原因を知ることが大切です。 今回は、家にネズミが出る主な原因や対処法について解説します。


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家に出るネズミの種類

ネズミにもさまざまな種類がありますが、一般住宅に出るネズミは次の3種類です。それぞれのネズミの特徴をみていきましょう。

ドブネズミ

ドブネズミは体長が18~35cm程度あり、3種類の中でもっとも大きなネズミです。体の大きさに対して耳が小さく尻尾もあまり長くありません。毛色は灰褐色や赤褐色です。

寿命は1~3年程度で、生後3か月あたりから繁殖できるようになります。1年間で妊娠できる回数は5~6回程度で、1回で生まれる子ネズミは5~8匹程度です。

湿気の多い場所を好み、高いところへ上るのはあまり得意ではありません。低い場所を好む傾向があり、下水などに棲みつきます。一般住宅で出やすい場所は床下や水回りなどです。獰猛な性格で警戒心はそれほど強くはありません。

クマネズミ

クマネズミは体長が15~20cm程度で、ドブネズミほど大きくはありません。体の大きさに対して耳も大きく尻尾も長いのが特徴です。毛色は茶色い個体や暗い青みを帯びた灰色の個体があります。

寿命や繁殖などに関してはドブネズミと大きく変わりません。生後3か月で繁殖可能な状態になり、1年間に5~6回妊娠できます。1回で生まれる子ネズミはドブネズミよりもやや少なく5~6匹程度です。

乾燥した場所を好むため、一般住宅に侵入すると屋根裏などに棲みつきます。身体能力が高いのも特徴で壁を垂直に登ることも可能です。臆病で警戒心が強いため、なかなか人前には姿を現しません。

ハツカネズミ

ハツカネズミは3種類の中でもっとも小さく、体長が5~10cm程度です。耳は大きめですが、尻尾はそれほど長くはありません。毛色は白色・黒色・茶色・ぶちなど個体によってバリエーションが豊富です。

寿命は1~2年程度と、他の2種類よりも短めですが生後1か月程度から繁殖できます。1年間に妊娠できる回数も5~10回と多めで、1回で生まれる子ネズミは5~6匹程度です。

体が小さいこともあり、動きが機敏で小さな隙間にも入り込めます。一般住宅に侵入した場合に棲みつきやすい場所は、キッチンや天井裏などです。好奇心旺盛な性格で警戒心はそれほど強くはありません。

家にネズミが出る原因

家にネズミが出る主な原因を見ていきましょう。

侵入しやすい場所がある

ネズミが家に出るのは、外から侵入できるところがあるためです。ネズミは1.5cm程度の小さな穴からでも侵入できてしまいます。

もっと小さい穴しかなければ、大丈夫と思われがちですが、そうでもありません。穴の周りをかじって広げてしまうこともあります。いったん広げられてしまうと、かじったネズミだけでなく、別のネズミも大勢侵入してしまうため注意が必要です。

穴だけでなく窓やドアの隙間などからも侵入してしまいます。換気扇・エアコンの室外機・配管などの付近の隙間もネズミの侵入口にされてしまうのです。

また、ネズミが一般住宅に侵入する理由としては、寒さを凌ぐためや食べ物を探すためだけでなく、天敵から身を守る目的もあります。主にタカ・フクロウ・カラス・キツネなどがネズミの天敵です。

ネズミが侵入しやすい場所については、下記の記事で詳しく解説しています。
ネズミはどこから家に入るのか?主な侵入経路と侵入を防ぐ方法を解説

エサとなる食べ物が豊富にある

ネズミはカロリー消費量が多く、体の大きさの割には必要とするエサの量も多いのが特徴です。一方で、一般住宅にはネズミのエサとなる食べ物が豊富にあります。ネズミにとっては簡単に食べ物が手に入るため魅力的な環境です。

生ゴミを放置していることが多い家庭では、ネズミがニオイを嗅ぎつけて侵入してくる可能性が高くなります。飲食店などでも、大量の生ゴミが出るため、ネズミに棲みつかれてしまうことがあります。

巣の材料となるものが落ちている

一般住宅に侵入したネズミは、紙・布・ビニールなどを材料にして巣を作ります。巣の材料が見つからないと、なかなか巣を作れません。一方で巣の材料が豊富にある家なら簡単に巣を作れるため、ネズミに好まれます。

例えば、ゴミ屋敷の状態の家なら、巣の材料として使えるものが非常に多くあるため、ネズミにとっては魅力的で棲みつきやすい場所といえます。ゴミ屋敷とまではいかなくても、散らかっていて整理整頓されていない家は、ネズミに侵入されやすいでしょう。

ネズミの巣については、下記の記事で詳しく解説しています。
ネズミの巣が作られやすい場所は?発見時の対処法や巣を作らせないポイントも解説

ネズミを家に侵入させないための方法

ネズミを家に侵入させないためにはどのような対策が効果的なのかみていきましょう。

侵入をさせない

ネズミを侵入させないためには、ネズミの侵入経路となる穴を塞ぐことが重要です。侵入経路が塞がれてしまうと、物理的に侵入できなくなります。

ただ、侵入経路をひとつ塞いでも、他に侵入できる穴や隙間があれば、そちらから侵入されてしまうため注意が必要です。ネズミの侵入経路になりえる穴や隙間をすべて塞がなければ効果はありません。

換気扇・排水口・雨戸の戸袋・エアコンのホースの導入部分・屋根の隙間・壁のヒビなどをひと通り確認してみましょう。屋根の隙間など、場所によっては確認するのが難しいこともあるかもしれません。

ネズミのエサとなるものを置かない

ネズミのエサとなるようなものを置きっぱなしにしておくのは避けましょう。きちんと片付けておけば、ネズミは魅力の薄い場所だと認識します。

例えば、生ゴミをゴミの日までに保管する際には、蓋付きの容器を使用しましょう。蓋を閉めていれば、ネズミは生ゴミに触れることはできません。

食器や調理器具などを放置しないことも徹底しましょう。きちんと洗って片付けておけば、ネズミがニオイを嗅ぎつけてくることもありません。食べこぼしなども掃除しておきましょう。

ペットフードや仏壇のお供え物などにも注意が必要です。ペットフードは食べるときだけ出すようにして、お供え物も就寝時には片付けておきましょう。

ネズミの巣材をなるものを置かない

ネズミに巣材を与えない環境をつくることも重要です。家の中に物が散乱しているようであれば、整理整頓してきれいにしておきましょう。庭や物置などに物が多く置かれている場合も同様です。

特に新聞紙・ダンボール・ビニール袋・落ち葉などは巣材に使われやすいため、積極的に片付けましょう。

ネズミが侵入した場合の対処法

すでにネズミが侵入している場合には、次のようにして対処しましょう。

忌避剤を使う

忌避剤というのは、ネズミが嫌う成分を配合している薬剤のことです。忌避剤を使用することでネズミにとって不快に感じる環境をつくれます。忌避剤を使用すれば、すでに侵入しているネズミを追い出したり、侵入を防止したりする効果が期待できるでしょう。

忌避剤の種類は主にスプレー・燻煙(くんえん)・置き型タイプなどがあります。いずれも、追い出しや侵入防止に役立つもので、ネズミを駆除するものではありません。死骸が残る心配もなく、一般の方でも無理なく使用できます。

ただし、忌避剤を使っても必ずネズミを追い出せるとは限りません。忌避剤が効きにくいネズミもいます。

業者に相談する

忌避剤を使用しても効果がなかった場合には、害獣駆除の専門業者に任せるのがおすすめです。ネズミの種類や習性などにあわせて対応してもらえます。

防除研究所では、ネズミの侵入経路を特定すべく、家のすみずみまで調査を行った上で、最適な施工を提案しております。 また、最長5年間(※)の保証も付いているため万が一再発しても心配はありません。追加費用なしで再施工を依頼できます。

家にネズミが出て困っている方は、ぜひ防除研究所にお問い合わせください。

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※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。

まとめ

家にネズミが出る場合には、エサや巣材になるものが放置されていることが主な原因としてあげられます。非常に小さな穴や隙間からでも侵入されてしまうため、侵入経路になりえる場所はかなり多くあるでしょう。侵入経路をすべて塞ぎ、エサや巣材になるようなものは片付けておきましょう。

すでにネズミに侵入されていて、自分で対処するのが難しい場合には、害獣駆除の専門業者に対応を依頼するのがおすすめです。