テンとイタチの違い
山や住宅街の近くで見かけるテンとイタチは、どちらも細長い体を持つため、見分けにくい動物です。ここでは、毛色や体格、鳴き声、フンの形、行動パターンなどそれぞれの特徴を詳しく解説します。
毛色・模様
テンとイタチの最も分かりやすい違いは毛色です。テンは全体的に明るい黄褐色から黄金色で、喉もとに白やクリーム色の斑があるのが特徴です。季節によって毛の色が変化し、冬になるとよりふわふわとした厚い毛になります。見た目が柔らかく、毛並みも美しいため、かつては毛皮として重宝されていました。
一方、イタチは濃い茶色から赤褐色の毛色で、喉や腹部は白っぽくなっています。毛の密度はテンよりやや粗く、全体的に光沢が少ない印象です。体色が暗めなため、夜間に見かけると黒っぽく見えることもあります。明るい毛色のテンと、やや暗めのイタチとで区別すると判断しやすいでしょう。
体型
テンは体長が45~60cmほどです。全体的に丸みがあり、ふっくらとした印象です。尾も太く長いため、歩く姿にボリュームを感じます。動きはしなやかで、木登りが得意なことから、屋根裏など高い場所に出没します。
一方、イタチの体長は30~40cm前後でテンよりもやや小柄です。体が細く、尾も細長いため、狭い場所を通るのが得意です。動きも素早く、地面を這うように移動する姿が特徴的です。
この体型の違いから、テンは立体的に動き回る傾向があり、イタチは地上での活動が多いといえます。
鳴き声
テンは「キャッ」「キィー」など高めの鳴き声を発し、特に夜間に鳴きます。威嚇や縄張り争いの際には、甲高く鋭い声をあげることもあります。人によっては猫の鳴き声と聞き間違えることもあるほどです。
イタチの鳴き声はテンよりも低く、「チッチッ」「キュッキュッ」と短く鳴きます。発情期や危険を感じたときには「キーッ」と叫ぶような音を出すこともあります。もし夜中に高い鳴き声が屋根裏から聞こえた場合、テンの可能性があり、短く甲高い鳴き声ならイタチと考えられるでしょう。
フン
テンのフンは長さが10mmほどで、先がねじれています。内容物には果実の種や昆虫の殻、鳥の骨などが混じっていることが多く、雑食性を示しています。
イタチのフンは6mm程度と、テンよりは短く細い傾向にあります。魚やカエルなど動物性のものが多く含まれ、強い悪臭を放ちます。形状だけでなくニオイの強さも見分けのポイントとなるでしょう。
テンとイタチは同じ場所に繰り返しフンをする「ためフン」の習性がある点は同じで、屋根裏や物置の一角に複数のフンが固まって見つかるのが特徴です。
行動
テンは夜行性で、木登りや屋根裏への侵入が得意です。縄張り意識が強く、一度棲みつくと同じルートを何度も通る習性があります。また、果物を好んで食べるため、庭の柿やブドウを荒らすこともあります。
一方、イタチはテンよりも行動範囲が狭く、水辺や地面近くを中心に活動します。小動物や鳥の卵を捕食するため、鶏舎や倉庫に入り込むケースも少なくありません。動きが素早く、夜間に物音が走り回るように響く場合は、イタチの可能性があります。
テンやイタチがもたらす被害
テンやイタチは見た目が愛らしい一方で、人間の生活圏に入り込むとさまざまな被害をもたらす害獣です。ここでは、テンとイタチによる3つの主な被害について詳しく解説します。
健康の被害
テンやイタチが最も深刻なのは、健康面での被害です。テンやイタチはノミやダニを体に寄生させており、人間やペットに感染症を媒介するリスクがあります。特に、屋根裏や天井裏に棲みついた場合、フンや尿が蓄積し、そこから病原菌が空気中に拡散します。
放置すると、アレルギー症状や喘息、皮膚炎などの疾患発症につながります。また、テンやイタチのフンにはサルモネラ菌などの細菌が含まれていることがあり、清掃時に吸い込むと感染する危険もあります。見た目では判断しにくいものの、健康被害のリスクは決して軽視できません。
建物の被害
テンやイタチは、屋根裏や壁の隙間など、狭い場所を好んで巣を作ります。この際、断熱材を引き裂いたり、木材をかじったりして巣を作るため、建物内部の劣化を早めてしまいます。特に電気配線をかじられると、ショートや火災につながる恐れもあります。
さらに、テンやイタチの「ためフン」による天井のシミや腐食、悪臭の発生などは、放置すると建材の交換が必要になります。被害が見えにくい場所で進行するため、「夜に天井から音がする」「異臭がする」などのサインを見逃さないことが大切です。
農作物の被害
テンやイタチは雑食性であり、畑や家庭菜園の作物にも被害を及ぼします。テンは果物やトマト、トウモロコシなど甘みのある作物を好んで食べ、成熟期の果実を狙って荒らします。また、一度味を覚えると、何度も同じ畑に現れる傾向があります。
一方、イタチは肉食傾向が強く、ニワトリやウサギなどの小動物を襲うこともあります。鶏舎に侵入して卵やヒナを食べる被害も報告されています。こうした被害は経済的損失に直結するだけでなく、農作業の意欲を失わせる原因にもなります。
畑や鶏舎の周囲に隙間がないかを点検し、早めの対策が重要です。
テンやイタチの被害に遭わないための方法
テンやイタチの被害を防ぐには、日常的な対策が欠かせません。ここでは、被害に遭わないために実践できる3つの効果的な方法を紹介します。
侵入経路を塞ぐ
テンやイタチの侵入を防ぐには、屋根裏や床下、通気口、換気扇、外壁の隙間など、1〜3センチ程度のわずかな穴を見逃さないことです。テンやイタチはわずかな隙間からでも屋内に侵入します。
そのため、金網やパンチングメタルなどの頑丈な素材を使って、隙間を塞ぐのが有効です。
また、軒下や天井裏に入られた形跡がある場合は、まず内部に動物がいないか確認し、完全に出たことを確かめてから封鎖するようにしましょう。閉じ込めてしまうと、内部で死骸や悪臭の原因になるため注意が必要です。
忌避剤を使う
テンやイタチは嗅覚が非常に鋭く、刺激の強いニオイを嫌います。そのため、忌避剤を使用して侵入を防ぐ方法も効果的です。市販の忌避スプレーや固形タイプのものには、ハーブ系・唐辛子成分・天敵の尿成分などが含まれており、テンやイタチが近寄りにくくなります。
侵入しそうな場所や屋根裏などに設置することで、再侵入を防止できます。ただし、効果は時間とともに薄れるため、定期的な交換や再噴霧が必要です。
プロの害獣駆除業者に相談する
テンやイタチはいずれも「鳥獣保護法」によって保護されている動物です。許可のない捕獲や殺傷は法律で禁止されています。被害が進行している場合や、自分では侵入経路を特定できない場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。
テンやイタチは警戒心が強く、素人が完全に追い出すのは困難です。駆除業者であれば、侵入経路の特定から清掃・消毒・再発防止までを一括で対応してくれます。
また、専門的な機材を用いて安全に追い出すため、健康被害や二次被害を最小限に抑えられます。被害を見つけた段階で相談することで、被害の拡大を防げます。
テンやイタチの被害に遭った場合は防除研究所にご相談ください
もしすでにテンやイタチの被害を確認している場合は「防除研究所」へご相談ください。
防除研究所では、経験豊富なスタッフが現地調査を行い、侵入経路を正確に特定します。その上で、建物の構造や予算に合わせて最適な施工方法を提案します。
施工後は、写真や動画による効果測定の報告を実施し、二次被害が発生しないよう徹底したアフターサポートを行います。また、最長5年間の保証がついているため、万が一再発した場合でも追加料金は発生しません。
※別の箇所で新たに害獣が発生した場合は、別途費用がかかることがあります。詳しくは担当者にご相談ください。
まとめ
テンやイタチは見た目に反して、人や建物に大きな被害をもたらすことがあります。早めの侵入防止と、適切な対策が被害を防ぐ最善策です。もしすでに被害が発生している場合は、無理に追い出そうとせず、専門業者に相談しましょう。確実な防除と再発防止によって、安心できる住環境を取り戻せます。



