ネズミが1匹いたら要注意!放置すると増え続けるネズミの対処法

家にネズミが現れたときに、「1匹くらいなら大丈夫かな」と放置してしまう方もいるのではないでしょうか。しかし、見かけたのが1匹だからと放置すると、数か月後には数十匹に増えて被害が拡大してしまうおそれがあります。 今回は、1匹のネズミを放置した場合に起こり得る被害やネズミを追い出す方法、ネズミの繁殖を予防する方法などについて解説します。


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【注意】ネズミが1匹いると複数いる可能性が

家の中で見かけたのが1匹だとしても、実はその裏には複数のネズミがいる可能性があります。ネズミはオス・メスのつがいで行動するのが基本だからです。

また、メスは1年に5回ほど出産します。1回の出産で生まれる子ネズミの数は6~7匹ほどです。種類や棲みついている場所などで異なりますが、ネズミは平均で1~3年程度生きるので、わずか1匹が3年後には数百匹以上増えてしまうかもしれません。

このようにネズミは短期間で何度も繁殖してどんどん増えていくので、1匹だからと放置せず、速やかに追い出すことが大切です。

2025年1月、某飲食店で味噌汁にネズミが混入する事件が発生しました。害獣・害虫駆除業者「防除研究所」の見解では、混入していたのは子ネズミの可能性があり、すでに店内で複数のネズミが繁殖しているおそれがあると推測しています。

ネズミの繁殖期については、こちらで詳しく解説しています。

ネズミの繁殖期は春と秋!繁殖によるリスクや事前の対策を紹介

ネズミが1匹でもいた場合のリスク

先述の通り、家の中で見かけたのが1匹であっても裏には他のネズミがおり、放置すると繁殖して数が増える可能性があります。

ネズミの数が増えると、その分被害の規模も大きくなりやすいため、早急に対処することが大切です。具体的にはどのような被害が発生する可能性があるのかを解説します。

家や物への被害

家の中でネズミが繁殖すると、家そのものや家財道具など下記のような被害を受ける場合があります。

家の食物を食べられる

ネズミがもたらす被害のひとつが「食害」です。ネズミは雑食性で、家の中に保管している食べ物のほとんどが狙われる可能性があります。さらに食事の残りや生ゴミ、ペットフードなどが食い荒らされることも少なくありません。

また、ネズミは数多くの病原菌を保有しているため、ネズミが食い荒らした食べ物や保管場所周辺が汚染される点にも注意が必要です。ネズミの身体や排泄物が触れた食べ物を気づかずに口にした場合、食中毒を起こすリスクもあります。

家電や電気コードをかじられる

ネズミは「常生歯(じょうせいし)」という、死ぬまで伸び続ける歯を持っているのが特徴です。放置すると皮膚に刺さってケガをしたり、エサが食べられなくなったりするため、頻繁に硬いものをかじって歯を削ります。

屋外では硬い繊維質のものをかじるなどして歯を削りますが、家の中に侵入したネズミは家具や家電、電気コードなどをかじる場合があります。ネズミにかじられると家財道具が破損するだけでなく、実際に電気ショートによって火災が発生したケースもあり、大変危険です。

木材などを汚される

家の中に侵入したネズミは、屋根裏や壁裏などの目立たない場所に棲みつき、エサを求めて室内を探索します。ネズミは移動しながら排泄するため、ネズミが探索した場所に糞尿が落ち、汚染されてしまうリスクもあります。

屋根裏や壁裏などは、日常生活で目に入らない場所です。そのため、気づかないうちに大量の糞尿が溜まり、木材が腐ってしまう場合もあります。

人への被害

ネズミを放置することで、人間が下記のような被害を受けることもあります。

健康被害

ネズミの身体には人間の害になる病原菌や寄生虫が数多く存在し、ネズミが移動することでそれらが室内にまき散らされます。ネズミがまき散らした病原菌や寄生虫にうっかり触れてしまうと、感染症や皮膚病、アレルギーなどの健康被害が起こることもあります。

ネズミが保有する病原菌には、サルモネラ菌やレプトスピラ菌などの重篤な症状を引き起こすリスクがあるものも少なくありません。特に、子どもや高齢の方などは重症化しやすいため注意が必要です。

精神的被害

ネズミが移動するときに出す騒音や糞尿による悪臭、ネズミの獣臭、ネズミの死骸などは非常に不快であり、精神的に負担がかかる場合もあります。

また、ネズミは日中に行動することもあるものの、基本的には夜行性です。そのため、夜になると騒音がひどくなり、睡眠を妨害されて不眠症になってしまうおそれもあります。

ネズミを直ちに追い出す方法

家の中でネズミが増えると、電気コードや家財がかじられたり健康被害が出たりするおそれがあるため、すぐに追い出すことが大切です。

ネズミを直ちに追い出すには、まず侵入経路を特定する必要があります。ネズミの侵入経路として代表的なのが、玄関や屋根・壁の隙間、換気扇、エアコンの配管周辺の隙間などです。

ネズミが侵入しやすい箇所については下記の記事で詳しく紹介していますので、こちらも参考にしてください。

ネズミはどこから家に入るのか?主な侵入経路と侵入を防ぐ方法を解説

しかし、ネズミの侵入経路を見つけても、どうやって追い出したら良いのかわからない方もいるでしょう。そこで、ネズミを追い出す方法を4つ紹介します。

忌避剤や超音波などを使う

ネズミを追い出す方法の中でも手軽なのが、ホームセンターやドラッグストアなどで売られている忌避剤や超音波装置です。ネズミが嫌うニオイや音を出すものを、ネズミの侵入経路や棲家などに設置して追い払います。

また、夜行性のネズミは強い光が苦手なので、ネズミ用のLEDライトを設置して追い出す方法もあります。

ただし、忌避剤や超音波装置、LEDライトなどに慣れて反応しなくなってしまうネズミもいるため、確実に追い出せるとは限りません。

毒餌を使う

すでにネズミが繁殖してしまっている場合は、毒餌を使う方法が効果的です。最初に即効性がある毒餌を使ってネズミの数を減らし、ネズミが警戒するようになったら遅効性の毒餌に交換すると良いでしょう。

ただし、毒餌に食いつかないネズミや耐性があるネズミが存在するため、確実に駆除できるとは限りません。また、毒餌を食べたネズミの死骸を処理する必要があり、精神的な負担もかかります。

粘着シートの罠で捕獲する

ネズミの移動経路に粘着シートを設置して、捕獲する手もあります。特に1回の対策で数多くのネズミを駆除したい場合は、粘着シートを仕掛けるのが効果的です。

ただし、粘着シートで捕獲したネズミを処理しなければならないというデメリットがあります。捕獲時点ではネズミが生きていることが多いので、毒餌を使った方法よりもさらに精神的な負担が増大するでしょう。

専門業者に依頼する

ネズミを確実に駆除するなら、プロの業者に依頼するのがおすすめです。ネズミは体が小さく、わずかな隙間からでも入ってきます。

また、繁殖力が非常に高いため、ネズミ駆除の知識や経験がない方が完璧に駆除するのは困難です。プロの業者であれば、ネズミの侵入経路や駆除方法を熟知しているため、高い効果が期待できます。

どの業者に依頼すべきか悩んだら、ぜひ「防除研究所」にご相談ください。防除研究所は、年間約3,000件の施工実績をもつ害獣・害虫駆除の専門業者です。

豊富な知識と経験でネズミを徹底駆除するのはもちろん、被害の再発防止にも力を入れています。また、駆除後は効果測定を行い、報告書や写真・動画などで結果報告をしているため安心です。

家の中でネズミを見かけて困っている方は、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

>>防除研究所へのお問い合わせはこちら

ネズミを増やさないための予防策

ネズミが増えるほど追い出すのが困難になるため、ネズミの侵入・繁殖を防ぐことも重要です。ここでは、ネズミの侵入・繁殖を防ぐ対策を3つ紹介します。

エサになるものをなくす

エサになるものが多いと、ネズミが侵入・繁殖しやすくなります。ネズミは何でも食べるので、食材や食べ残しだけでなく、生ゴミやペットフード、石鹸なども片づけておきましょう。

丈夫な蓋付きの容器に入れる、冷蔵庫や扉付きの戸棚にしまうなど、ネズミが簡単に突破できないようにすることが重要です。また、生ゴミを流しに放置するのは避け、就寝前に蓋付きのゴミ箱などに捨てるようにしましょう。

定期的に掃除や点検をする

巣材となるものが豊富な場合も、ネズミに棲みつかれやすくなります。こまめに家の中を掃除・点検し、不要なものを溜め込まないようにすることが大切です。

特に布や紙類、ビニール袋、ティッシュペーパーなどは早めに捨てるか、蓋付きの容器に収納しましょう。収納容器は金属製やガラス製、プラスチック製の丈夫なものを使うことも重要です。

侵入経路を塞ぐ

身体が小さなネズミは、頭さえ通れば数センチ程度の隙間からでも入り込んできます。下記のような場所はネズミの侵入経路になりやすいので、パテや金網、パンチングメタルなどで塞いでおきましょう。

・壁の割れ目
・屋根の隙間
・換気扇
・住居と基礎の隙間
・エアコン・トイレ・浴室などの配管
・通気口 など

ガムテープや木材などで塞ぐとネズミに突破されることがあるので、丈夫な素材のものを選びましょう。

まとめ

家の中で見かけたのが1匹だけだとしても、屋根裏や壁裏などにたくさんのネズミがいる可能性があります。そのまま放置すると被害が拡大するので、今回紹介した内容を参考に、早めに対処しましょう。