ネズミは本当に光に弱い?基本の習性を知ろう
「ネズミは光に弱い」-そんな話を聞いたことはありませんか?実際のところはどうなのでしょうか。
ネズミは夜行性の動物のため、暗くて静かな場所を好む習性があります。明るい場所や賑やかな場所はあまり好きではありません。どちらかといえば避ける傾向にあります。
そのため、光を使用したネズミ対策も一定の効果を期待できるでしょう。
ただし、ネズミは光に対して「弱い」わけではありません。光を「警戒」する傾向があるだけです。明るい場所を避けるため、天井裏などに照明を設置して明るくしておけば、ネズミの行動を抑えられます。しかし、光だけでネズミを完全に追い出すのは難しいでしょう。
実際には、餌や巣材があると光で明るくしていてもネズミが出る可能性があります。
また、センサーライトなどの突発的な光刺激は、強い反応を示すことがあり、一見すると効果的に見えるかもしれません。
さらに、ネズミの学習能力は高く、何度か使用していると慣れてしまう可能性が高いです。
危険がないことがわかってしまうと、あまり反応を示さなくなってしまいます。効果も一時的なものにとどまってしまうでしょう。
光だけでネズミ対策をするのはあまり効率的ではありません。光を使用するなら、他の対策と併用する必要があります。
光を使ったネズミ対策の効果
光を使用したネズミ対策では主にLEDライトを使用する方法とセンサーライトを使用する方法があります。それぞれの方法でどの程度の効果があるのか、光を使用した対策が効かない場面もあわせて見ていきましょう。
LEDライト
LEDライトが発する光は、蛍光灯や懐中電灯などと比べると強めです。ネズミにとっては刺激が強く感じられるため、それだけ効果も期待できるでしょう。
また、LEDライトにはフラッシュタイプや赤色や緑色などの色が付いている光を発するものもあります。
そのようなLEDライトを使用する場合には、ネズミに対してより一層強いストレスを与えられるでしょう。初めて使用する場合には、すぐにネズミが出て行く可能性が高いです。
しかし、フラッシュタイプのLEDライトも色が付いているLEDライトも何度か使用しているとパターン化してしまいます。ネズミも慣れてしまうケースが多く、あまり効果は持続しません。
センサーライト
センサーライトとは、センサーで動きを感知して自動的に点灯する仕組みのライトのことです。普段は消灯していますが、設置場所の近くをネズミが通過するときにだけ点灯させられます。
ネズミにとっては暗くて安心していたところに、突然光を浴びせられることになります。ネズミは警戒心が強いため、不意の光には非常に驚きます。一時的ではあっても、その場から離れる可能性が高いです。
ネズミの侵入経路がわかっているなら、侵入経路の途中にセンサーライトを設置しておくのが良いでしょう。例えば、床下・屋根裏・配管周辺などです。ネズミの行動パターンを乱す効果が期待できます。
野外式や電池式のコンパクトタイプのセンサーライトもあるため、コンセントがない場所や狭い場所でも問題ありません。
ただし、センサーライトも繰り返し光を浴びるとネズミが慣れてしまうのが難点です。
光対策が効かない場面
ネズミ対策に光を使う方法は一時的な抑止力としては効果的です。しかし、すべての状況で効果が出るわけではありません。
例えば、すでに何度か光を使用したネズミ対策を行っている場合には、ネズミが明るさに慣れている可能性があります。光を避ける傾向も弱まるため、効果は限定的です。
光が届かない場所に巣を作っている場合にも、光を使って対策するのはあまり効果が期待できないでしょう。光よりも食べ物や巣材の魅力が勝っており、侵入してくることもあります。
光だけでネズミ対策をするのは難しく、他の対策と組み合わせてこそ効果を発揮できるのが実情です。
自力でのネズミ対策|光と組み合わせてやるべきこと
光を使用してネズミ対策を行う際には、次のような方法と組み合わせると効果的です。
侵入経路を遮断する
ネズミが家の中にいる場合には、どこかに侵入口があるはずです。ネズミは体が小さいため、わずかな隙間からでも侵入できてしまいます。そのため、建物の外壁や基礎部分などを見渡してみて、隙間がないかどうかチェックしてみましょう。
小さな隙間が見つかったなら、そこからネズミが侵入している可能性があります。金属たわしやパテなどで、隙間をすべて塞いでおきましょう。
ドアの下部や換気口の隙間などから侵入される可能性もあります。ドアの下部には隙間テープを取り付けておきましょう。換気口には金属製の防鼠網を設置するとネズミの侵入を防げます。
配管やケーブルの貫通部周辺に隙間が開いている場合にも注意が必要です。金属板やセメントなどを使用して隙間を塞いでおきましょう。
生活環境を見直す
ネズミが家に侵入する主な目的は食べ物を探すためです。食べ物のニオイがしたり巣材となるものがあったりすると、ネズミから魅力的な場所だと認識されてしまいます。
食べ物は密閉容器で保管し、生ゴミも蓋付きの容器に入れて清潔な環境を保ちましょう。
また、紙類や布類は巣材に使われます。ダンボールや新聞紙などが散らかっている場所は、ネズミにとって巣を作りやすい環境です。きちんと整理整頓して、巣を作りづらい環境にしておきましょう。
超音波・忌避剤を併用する
ネズミは特定の音やニオイを嫌う性質があるため、光とあわせて音やニオイもネズミ対策に活用できます。
超音波発生器は人間には聞こえずネズミには聞こえる高周波を発生させられる装置です。ネズミにとって高周波が発生している環境は不快に感じられるため、遠ざける効果が期待できます。
忌避剤はネズミが嫌うニオイを発する薬剤です。スプレータイプや燻煙(くんえん)剤タイプなどがあります。ネズミがいる場所が特定できている場合はスプレータイプ、家全体に対策したい場合は、燻煙剤タイプが適しています。
ただし、どちらも効果は一時的であまり持続しません。ニオイが消えたら再び侵入されてしまう可能性があります。何度も忌避剤を使用しているとネズミがニオイに慣れてしまうこともあるでしょう。
再発防止まで考えるならプロへ相談を
ネズミは学習能力が高いため、素人が自分で対策をするのは時間と労力がかかります。根本的な原因を特定できないと、一時的に追い出せたとしても再侵入されてしまうリスクもあるでしょう。素人の対策では限界があるのが実情です。
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まとめ
ネズミは光を警戒し明るい場所を避ける傾向があるため、LEDライトやセンサーライトなどを使用して退けられます。しかし、ネズミは学習能力が高いため、継続的な効果は見込めません。次第に光に慣れてきて効果が薄くなってしまいます。
そのため、光で追い払う方法とあわせて、侵入経路の遮断や生活環境の見直しなども必要です。超音波や忌避剤などと併用するのも良いでしょう。
また、確実な駆除を目指すなら、早めに専門業者に相談するのがおすすめです。
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