ネズミが壁を登るって本当?
ネズミは壁を登ることができるのか、その能力と種類による違いについて解説します。
ネズミは驚くほどの運動能力を持っている
結論から言えば、多くのネズミは壁を登ることができる動物です。その身体能力は非常に高く、垂直な壁でも難なく移動できます。
ネズミは垂直方向に約1m、水平方向には約1.2mジャンプできます。柔軟な体を壁に密着させ、鋭い爪で引っかかることで、垂直の壁でも安定して登れます。
さらに、長くて力強い尻尾を使ってバランスを取るため、人間には登れない角度の壁でもスムーズに移動できます。この優れた身体能力が、ネズミを厄介な侵入者にしているのです。
クマネズミは特に壁登りが得意
ネズミの中でも、クマネズミは壁登りの能力が特に優れています。
クマネズミの運動能力は他のネズミと比べても非常に高く、水平方向には2m以上もジャンプできるといわれています。壁や柱をよじ登るだけでなく、電線や配管を伝って建物内に侵入することもあります。
高層マンションの上階でのネズミ被害の多くは、このクマネズミによるものです。壁を登る力に長けているため、高い場所にも容易に到達できます。階数に関係なく、警戒が必要です。
種類によって得意分野が違う
人の住む建物に出没する「イエネズミ」には、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類がいます。
このうち壁をよじ登ることができるのは、クマネズミとハツカネズミの2種類です。一方、ドブネズミは壁登りよりも泳ぎを得意としており、下水管を通って侵入し、便器から出てくることもあります。
このように、ネズミは種類によって侵入経路や行動パターンが異なるため、効果的な対策には、まずネズミの種類を見極めることが重要です。
壁以外にネズミが登る場所
ネズミは壁だけでなく、建物内外のさまざまな場所を登ることができます。
ここでは、壁以外にネズミが登る場所について解説します。
柱(支柱など)
ネズミは素材や太さを問わず、あらゆる柱を登ることができます。
木製、金属製、コンクリート製など、柱の素材に関係なく、ネズミは鋭い爪を使って引っかかりながら登ります。太い柱であっても、長い尻尾でバランスをとるため、垂直に近い柱でも難なく移動できるのです。
建物の構造上、柱は屋内外に多数存在するため、ネズミにとって格好の移動経路です。
配管・パイプ(屋内・屋外)
配管やパイプもネズミの主要な移動ルートのひとつです。
表面が滑らかな配管は登りにくくなりますが、太さや形状が手足でつかめる程度であれば、ネズミはよじ登れます。特にキッチンや浴室など、水や食料源に近い場所の配管は、ネズミにとって通り道や侵入口として利用されやすい傾向があります。
屋外の雨どいや排水管も同様で、これらを伝って建物の高所部分へアクセスすることが可能です。
家具
室内の家具類も、ネズミにとっては足場として活用されます。
本棚や食器棚といった高い家具はもちろん、ソファや椅子など比較的低めの家具も足場として使われます。家具を経由することで、テーブルの上の食べ物や高い場所にある収納スペースへもアクセスできるため、ネズミの行動範囲は広がっていきます。
家具の配置によっては、ネズミの侵入経路を作ってしまうこともあるため注意が必要です。
ケーブル・電線
テレビやインターネット回線、電線、電話線などのケーブル類も、ネズミの重要な足場となります。
ケーブルは高所に張られていることが多く、壁や天井に沿って配線されているため、ネズミに侵入口までの道を提供してしまいます。細いケーブルであっても、優れたバランス感覚を持つネズミは問題なく移動できます。
さらに、ケーブルを伝って移動するネズミは発見しにくく、被害に気づくのが遅れる要因にもなります。
壁の中(壁内部構造)
ネズミは壁の表面だけでなく、壁の内部構造も移動経路として利用します。
壁の中の空洞、梁や柱の隙間、配線ダクト内などを通って、屋内や屋根裏へと移動します。壁の中への侵入経路としては、換気口、排水管、屋根裏の通気部、壁の穴などが入口になるケースが多く見られます。
壁の中を移動するネズミは直接目視できないため、物音や異臭で初めて気づくことも少なくありません。
木(木材・樹木)
建物近くの樹木も、ネズミの侵入経路として利用されます。
屋外の木を伝って登り、樹木を経由して建物の高所部分に近づく手段として活用されます。尻尾や柔軟な体を使うことで、樹皮の凹凸がある木の表面も問題なく登ることができます。
特に枝が建物に接触している樹木は、ネズミにとって格好の橋渡しとなるため、庭木の管理も被害防止には重要なポイントです。
ネズミが登れない場所
ここでは、ネズミの侵入を防ぐために役立つ、ネズミが登れない場所について解説します。
表面がツルツルした配管・パイプ
表面が滑らかでツルツルしている素材は、ネズミにとって登るのが難しい場所です。
ネズミは鋭い爪を使って表面に引っかかりながら登るため、足や爪がかかりにくいツルツルした素材では、壁を登る力が大きく低下します。金属製の滑らかな配管やステンレス製のパイプなどは、ネズミの足場として機能しにくくなります。
ただし、完全に登れないわけではなく、太さや形状によっては登られる可能性もあるため、他の対策と組み合わせることが重要です。
ネズミ返し・防鼠ブラシなど設置された部分
ネズミ対策用の専用器具を設置した部分は、ネズミの侵入を物理的に阻むことができます。
「ネズミ返し」や「防鼠ブラシ」といった対策用品を使うことで、壁やパイプ、配管の入口部分などでの侵入や上昇を効果的に防ぐことが可能です。これらの器具は、ネズミが足をかけられない構造になっているため、壁を登ることを断念させる効果があります。
建物の弱点となる箇所に重点的に設置することで、侵入リスクを大幅に減らすことができます。
ネズミの侵入を防ぐためにできること
ここでは、ネズミの被害を未然に防ぐため、また再発を防ぐために有効な対策方法について解説します。
侵入防止を徹底する
屋外からネズミを侵入させないためには、侵入口を塞ぐことが最も効果的な対策です。
穴を塞ぐ際は、腐食せずかじり開けられない材料を使用することが重要です。金網、ステンレスたわし、ステンレス製通風口、パテ、簡易セメント、モルタル、コーキング剤などが適しています。これらの材料は耐久性があり、ネズミの鋭い歯でもかじり破られにくい特性があります。
侵入口になりやすい箇所は屋外と屋内の両方に存在します。屋外では、屋根と壁の隙間、通気口、換気扇の隙間、エアコンの配管穴、雨どいの接続部分などが狙われやすい場所です。
屋内では、床下の通気口、配管やケーブルが通る壁の穴、戸袋の隙間、収納スペースの隙間などに注意が必要です。これらの箇所を定期的にチェックし、小さな隙間も見逃さず塞ぐことが重要です。
罠(粘着板)
粘着板はネズミを物理的に捕獲する効果的な方法のひとつです。
ネズミがよく出る場所を限定し、壁際に仕掛けることがポイントです。ネズミは警戒心が強く、壁に沿って移動する習性があるため、壁際に設置することで捕獲率が高まります。狭い範囲にたくさん置くことが効果的で、複数枚を連続して配置することで、ネズミの逃げ道を塞ぐことができます。
ただし、捕獲後の処理が必要になるため、抵抗がある場合は他の方法を検討しましょう。
殺鼠剤(毒餌)
殺鼠剤は毒餌としてネズミを駆除する方法ですが、使用にあたって注意が必要です。
効果を高めるためには、他に食べるものが無いようにすることが大切です。キッチンの食品を密閉容器に保管し、生ゴミもこまめに処分することで、殺鼠剤を食べる確率が上がります。
ただし、殺鼠剤を食べたネズミが屋根裏などで死に、腐敗やウジが発生する心配があるため、冬期以外の使用は推奨されていません。気温が高い時期は腐敗が早く進み、悪臭や衛生上の問題が深刻化するリスクがあります。
忌避剤(きひざい)などで追い出す
忌避剤などの撃退アイテムを用いて、ネズミを追い出す方法も有効です。
忌避剤は、ネズミが嫌いなハッカ油、ワサビ、唐辛子のカプサイシンなどを含む製品で、ネズミの侵入経路に設置します。
また、光や超音波でネズミを撃退するアイテムも効果的です。燻煙(くんえん)剤を使用する方法もありますが、取扱説明書や専門家のアドバイスに従い、安全かつ効果的に使用することが重要です。
ただし、これらの方法は一時的な効果しかないため、侵入口を塞ぐなど他の方法と併用することが推奨されます。
プロに依頼する
自力での駆除が難しい場合は、プロの駆除業者に依頼するのがおすすめです。
ネズミの侵入経路は家中の至る所にあると考える必要があり、高所(屋根裏など)も含むため、自力ですべてを発見・封鎖するのは非常に難しい作業です。高所での作業にはリスクも伴うため、不安や困難を感じたら無理せずプロに任せましょう。
プロの駆除業者は、ネズミが残した汚染物の掃除と除菌や、再度の侵入を許さないための侵入経路の封鎖対策もしっかりと行ってくれます。駆除後のアドバイスやアフターフォローまで行ってくれる業者を選ぶと、長期的に安心して生活できます。
まとめ
ネズミは驚異的な運動能力で壁や配管を登り、建物内に侵入します。侵入口を適切な材料で塞ぎ、粘着板や忌避剤で対策することが重要ですが、侵入経路は高所を含め家中に存在するため、完全な対策は困難です。
防除研究所では、侵入経路を徹底的に特定し、予算や建物特性に合わせた最適な施工を提案します。施工後は写真や動画で効果測定を報告し、最長5年間(※)の保証で万が一の再発時も追加料金なしで対応。プロに任せて、安心できる住環境を取り戻しましょう。
※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。
以下は、実際に防除研究所が対応した駆除の事例です。
■被害状況
■施工内容


天井裏まで上っている形跡があり、糞害も確認されました。侵入経路や様子を丁寧に確認するため、カメラを設置しました。
(依頼者様にわかりやすく説明するためにカメラを設置して、内容を細かく分析しその上で施工に入ります。)


(弊社独自開発のハヤブサを使用)
屋外にあるエアコンの管からの隙間からも侵入した形跡があるため、侵入防止の施工及び消毒をいたしました。
■Before
■After





