【簡単に試せる】コウモリが嫌がる音とは?効果的な追い出し方法を紹介

屋根裏などからコウモリと思われる鳴き声が聞こえるようになり、棲みつかれているのではと不安を覚えてはいませんか。コウモリ対策として、コウモリが嫌がる音を用いる方法もあります。今回は、コウモリの特性や嫌がる音を利用した対策について紹介します。


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なぜコウモリには嫌がる音があるのか?

コウモリを追い出すには、「コウモリが嫌がる音を利用する」方法があります。なぜコウモリにとって不快な音が有効なのか、コウモリの聴覚の特性から解説します。

コウモリの聴覚の特徴

コウモリは夜行性で、視力があまり発達しておらず、目の代わりに超音波を使っています。

超音波を発して、反響音により周囲の状況を把握することをエコーロケーションといいます。コウモリは、自ら発する超音波を使い分けることによって、その反響から周囲の障害物や獲物との距離や角度を計測しているのです。

コウモリは、このように視力の代わりに超音波を利用して生活しているため、聴力が発達しています。ヒトの可聴域が20Hz~20kHzであるとされるのに対して、コウモリの可聴域は20Hz~100kHzです。

ヒトが聞き取れない領域の音にも敏感で、音によって周囲の微細な変化に反応できるのがコウモリの聴覚の特徴といえます。

音に対するコウモリの反応

コウモリは、聴覚により危険を察知するため、異常な音に敏感です。音によってストレスや恐怖を覚えると、その場から逃げようとする本能が働きます。

また、コウモリは、ヒトには聞こえにくい不快な周波数帯を避けようと行動します。超音波を使って生活しているコウモリにとって、不快な音はコウモリの居心地を悪くし、エコーロケーションを正確に行えなくなることで混乱するためです。

コウモリの聴覚の特性から、家などから追い出す対策として、コウモリにとって不快な音を活用できる可能性があります。

コウモリ対策に利用できる音

コウモリ対策に利用できる音として、超音波とラジオの音の2種類が考えられます。なぜ活用できるのか、それぞれの音の特徴とコウモリへの影響について紹介します。

超音波

超音波とは、ヒトが聞こえる音域よりも高い周波数の音です。20kHz以上の音を超音波といいます。

超音波は、基本的にヒトにはほとんど聞こえません。そのため、コウモリには不快音として届いても、ヒトが生活するにはあまり影響がないと考えられます。

超音波は、発生装置を利用する方法のほか、無料のスマートフォンアプリやソーシャルメディアの無料動画を利用して発生させることもできます。

超音波発生装置は、周波数や到達距離、音圧レベルに違いがあるため、目的に適合する製品選択が重要です。ホームセンターやネットショップで購入できます。

スマートフォンアプリや動画を利用する場合は、スピーカーの性能が超音波に対応しているか確認しておくことが大切です。また、動画を再生する場合は、インターネット接続が必要なことにも注意しておきましょう。

ラジオ

ラジオにはさまざまな周波数帯があります。コウモリは、ラジオが発する周波数に反応して避ける傾向があるとされています。

コウモリが嫌がるラジオの音は、ラジオから直接発せられるものではなく、ラジオが受信する際の、人間には聞こえない周波数です。

そのため、ラジオのチャンネルやラジオから流れる音のボリュームは、コウモリ対策にはあまり影響は与えないとされています。

ラジオが起動しており、周波数を受信している状態であれば、スピーカーの音量設定がオフでも効果を期待できます。

コウモリ対策に音を使うメリット・デメリット

コウモリ対策として嫌がる音を使う方法はどうなのか、メリットとデメリットを取り上げます。

メリット

コウモリ対策として音を利用するメリットは、手軽にはじめやすいことです。超音波発生装置を購入しなくても、ラジオやスマートフォンのアプリ、無料の動画など、すでに利用しているもので対策できます。

また、超音波発生装置やスマートフォンアプリから流れる超音波は、一般的にヒトの耳に届きません。音を気にすることなく、静かな住環境を維持したままコウモリ対策できるメリットがあります。

デメリット

超音波などを利用した方法は、基本的にヒトには影響しないと説明しました。しかし、個人差があるため、装置などから発せられる超音波が耳に届き、不快に感じる可能性もあります。

ヒトへの影響がない場合でも、ペットを飼っているときは、ペットの健康に影響する可能性もあるため、使用には注意が必要です。

また、超音波やラジオの周波数による対策は、確実に効果があると証明された方法ではありません。

コウモリを一時的に追い出せたとしても、そのうち戻ってくる可能性があります。コウモリは、さまざまな周波数を使ったエコーロケーションができるためです。コウモリが他の音域を使うことで、混乱させて追い出す効果が期待できなくなる可能性があります。

音によるコウモリ対策を成功させるコツ

音を活用したコウモリ対策の際に意識したい2つのポイントを紹介します。

侵入経路の特定と塞ぐ作業も並行して行う

コウモリは、超音波やラジオなどを使って追い出しても、音に慣れることで戻ってくることがあります。超音波などで対策するだけではなく、再びやってきても侵入できないような対策が重要です。

国内に生息するコウモリは小型で、体が柔軟なため、1cmほどの小さな隙間からでも侵入できます。追い出した後は、侵入口を十分に封鎖して入り込めないようにしましょう。

特に、通気口や換気口、エアコンの配管などの侵入口となりやすい場所は、金属製のネットなどを使ってしっかり対策します。

ダンボールやガムテープで塞いでもコウモリが噛んで侵入できてしまうため、強度の高い資材でカバーするようにします。小さな隙間を塞ぐ際には、シーリング材も便利です。

タイミングと設置場所に注意する

超音波やラジオを使ったコウモリ対策の際には、使用するタイミングと設置場所にも気を付けましょう。

コウモリは、夜行性の動物です。コウモリが行動する夕方から夜間にかけて超音波などを出すようにしましょう。

また、超音波やラジオを使用しても、コウモリの行動範囲に重ならなければ思いのほか、効果を発揮できないこともあります。音が届く範囲を考えて、できるだけコウモリがいる場所付近に設置するのがポイントです。

超音波は、家具や壁などの障害物があると届く範囲が狭まってしまいます。近くに障害物がある場合は、移動するなどして設置場所を確保しましょう。

音で追い出せなかったときは防除研究所にご相談を

コウモリが嫌う音を使った対策はありますが、市販の超音波装置やラジオの音は十分な効果が期待できない場合もあります。一時的にコウモリを追い出せたとしても、コウモリが戻ってくる可能性もゼロではありません。

侵入口を塞ぐにしても、隙間を見つけきれないなど、個人でできる対策にも限りがあります。

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まとめ

コウモリは、視力の代わりに聴力が発達した動物です。自分が発する超音波を使って障害物などを把握しているため、ヒトには聞こえない周波数にも反応します。こうした特性から、超音波装置やラジオを使った駆除対策もあります。

ただし、コウモリが音に慣れて戻ってくる可能性もあるため、十分な対策とはいえません。コウモリをうまく追い出せないときは、専門のサービスの利用を検討しましょう。

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