コウモリの繁殖期はいつ?生態や被害の全貌、対策法を解説

最近、家の外でコウモリが飛び回るようになった、窓付近に糞を見つけた——そんな経験をした方は少なくないでしょう。コウモリは繁殖期になると活動が活発になり、家屋への侵入リスクも高まります。今回は、コウモリの繁殖期・生態・被害の内容と具体的な対処法について詳しく解説します。


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コウモリの繁殖期は夏

日本でよく見られるコウモリの繁殖期は、7月~8月の夏の時期です。コウモリは春~秋にかけて活発に活動し、冬は冬眠する生活サイクルを持っています。

コウモリの交尾は冬眠前の秋に行われますが、実際に受精するのは冬眠から目覚めた後です。メスの体内に保存された精子は春の目覚めとともに受精し、初夏~夏にかけて1~4頭の子を産みます。

熱帯地方に生息するコウモリの中には、年に4回繁殖するものも確認されています。また、近年の温暖化によって冬でも気温が下がりにくくなったことで、コウモリの活動期間が延び、繁殖がより活発化しているともいわれています。

繁殖期はコウモリが特に気性が荒くなりやすいため、コウモリには近づかないよう注意してください。

アブラコウモリの生態

日本の民家周辺に生息するコウモリの中で最も一般的なのが「アブラコウモリ」です。その生態を正しく把握することが、適切な対策の基本となります。

アブラコウモリの棲み処

アブラコウモリは体長4~6cm・体重5~10gほどの小型のコウモリで、羽を広げると約20cmになります。体毛は黒みがかった褐色・灰褐色・茶色であることが多く、日本全国の都市部や平野部で広く見られます。

アブラコウモリは山間部や洞窟を好まず、人間の生活圏に近い環境に棲みつく傾向があります。棲み処としては屋根裏・戸袋(雨戸の収納部分)・換気口や換気ダクトの内部・物置・橋の下などが代表的です。

暗くて静かで温度変化の少ない場所を好みわずか1~2cmの隙間があれば家屋に入り込むことができます。活動時間は春~秋の日没後から深夜にかけてで、「キキキ」「チチチ」といった甲高い鳴き声を発しながら飛び回ります。

アブラコウモリのエサ

アブラコウモリの主な餌は、蚊(カ)・ユスリカ・ガ・ヨコバイなど夜間に活動する小型の昆虫類です。一晩に大量の昆虫を捕食するため、自然界の害虫駆除という役割も果たしています。

アブラコウモリは超音波を使って周囲を把握し、暗闇の中でも正確に昆虫を捕まえます。この「エコーロケーション」と呼ばれる能力により、複雑な地形でも素早く飛び回ることができます。昆虫のみを餌とするため、食料目的で家屋に侵入することはありません。

アブラコウモリのフン

アブラコウモリのフンは長さ5~10mmほどの細長い形で、ネズミのフンに似ているため見分けにくいことがあります。違いは崩れやすさで、昆虫のみを食べるアブラコウモリのフンはもろく、触れると崩れやすいのが特徴です。

フンが特定の場所に集中している場合は、近くにコウモリの棲み処がある可能性が高いです。フンには菌やダニが含まれることがあるため、処理の際は必ずマスクと手袋を着用し、素手では触れないようにしましょう。

コウモリによる被害

コウモリが家屋の近くに棲みつくと、建物・健康・生活環境にさまざまな被害が及びます。ここでは、コウモリがもたらす主な被害について解説します。

建物への被害

コウモリの糞や尿が天井や壁に付着すると、シミが広がります。そのまま放置すると糞が蓄積してカビが発生し、建物の腐食へとつながります。ひどい場合には家屋の構造自体が損傷するケースもあります。

コウモリの糞・尿は非常に強いニオイを持ち、一度染み付くとなかなか取れません。天井裏や壁の内部で被害が進行していても外見では確認しにくく、気づいたときには大きな損傷になっていることも珍しくありません。

病気の被害

コウモリはダニ・ノミなどの寄生虫を持つことがあり、近くにいると健康被害のリスクがあります。コウモリが媒介する感染症にはレプトスピラ症などがあり、注意が必要です。

また、乾燥して粉末状になったコウモリの糞を吸い込むことで肺感染症を引き起こすこともあります。コウモリやその糞には絶対に素手で触れず、必ず適切な防護をした上で対処しましょう。

ニオイの被害

コウモリ自体の獣臭さと、糞尿から発生するカビの臭いが重なり、家屋全体に強いニオイが漂うことがあります。窓を開けても消えにくく、日常生活の質を大きく低下させます。

特に屋根裏・天井裏でのコウモリの棲みつきは換気が悪いため、ニオイが部屋中に広がりやすいです。長期間放置すると消臭だけでも大掛かりな対応が必要になるため、早期発見・早期対処が重要です。

コウモリの侵入を防ぐ方法


コウモリが家屋に侵入しないよう、日頃から対策を取ることが大切です。ここでは、コウモリの侵入を防ぐ方法を解説します。

侵入口となる穴を塞ぐ

コウモリは1~2cmの隙間があれば簡単に侵入できます。家の外周を丁寧に点検し、侵入につながりそうな隙間や穴を見つけたらすべて塞ぐことが基本です。

封鎖には目の細かい金網やシーリング剤を使います。換気口・配管まわり・屋根の軒下・雨戸の戸袋の隙間などは特に要注意です。コウモリが屋内にいる状態で出口を塞ぐと、必ずコウモリが外に出た後に封鎖するよう注意しましょう。

忌避剤を使う

忌避剤はコウモリの嫌がる成分・匂いを放出して追い払うアイテムで、くん煙タイプとスプレータイプの2種類があります。くん煙タイプは屋根裏など広い空間への使用に向いており、スプレータイプは狭い隙間へのピンポイント使用に適しています。

ただし、忌避剤の効果は一時的で、コウモリがニオイに慣れると効かなくなることがあります。超音波発生器なども同様に慣れの問題があるため、侵入口の物理的な封鎖と組み合わせることで、より確実な効果が期待できます。

コウモリは勝手に処分できない!防除研究所に任せよう

コウモリは鳥獣保護管理法によって保護されているため、許可なく捕獲・殺傷することは法律で禁じられています。

見つけても自分では駆除できないため、専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者なら再発防止策まで含めた根本的な対処が期待でき、自己対応では難しい確実な解決につながります。

防除研究所では、コウモリの侵入経路を明確に特定し、建物の特性や予算に合った最適な施工をご提案しています。施工後は写真・動画による効果測定の報告を行い、再発防止にも徹底して対応しています。最長5年間(※)の保証付きのため、万が一再発しても安心です。

コウモリに関する被害に遭われた場合は、ぜひ防除研究所にご相談ください。

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※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは担当者にご相談ください。

まとめ

コウモリの繁殖期は夏頃で、この時期は活動が特に活発化します。日本の民家に最も多いアブラコウモリは小さな隙間から家屋に侵入し、フンや尿による建物の損傷・感染症リスク・悪臭などの被害をもたらします。

法律上、自分での駆除は禁止されているため、被害に気づいたら早めに専門業者へ相談しましょう。

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