イタチを駆除する前に知っておきたい鳥獣保護管理法

イタチによる被害に悩まされていると、すぐにでも捕まえたいと考えてしまうかもしれません。しかし、イタチは鳥獣保護管理法によって守られている動物であり、自治体の許可なく捕獲・殺傷すると「1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金」が科せられる可能性があります。
さらに、許可を得た場合でも捕獲が認められているのは、原則として「ニホンイタチのオス」と「シベリアイタチ」に限られます。まずは法律の内容と手続きの流れを理解し、トラブルを避けながら適切に対処することが重要です。
イタチの駆除は市役所や保健所ではやってくれない
市役所や保健所に相談すれば、職員が自宅まで来てそのまま駆除してくれると思っている方も多いですが、実際には自治体が直接イタチを捕獲・駆除してくれるケースはほとんどありません。
自治体が対応してくれるのは、あくまで相談や手続きに関するサポートが中心です。具体的には、イタチ駆除に関する相談対応、専門業者の紹介、捕獲器などの道具の貸し出し、そして駆除に必要な許可の発行といった業務です。
つまり、実際の捕獲作業は原則として自分で行うか、許可を受けた専門業者に依頼する必要があります。無許可での捕獲は違法となるため、焦って自己判断で行動しないことが大切です。
被害が拡大する前に、まずは自治体の担当窓口へ相談し、適切な手順を確認することが安全かつ確実な解決への第一歩となります。
自治体への申請方法
自分でイタチを捕獲・駆除する場合は、市区町村の窓口で「有害鳥獣捕獲許可」を申請する必要があります。許可を得ずに捕獲すると違法行為になるため、必ず事前に手続きを行いましょう。
申請の際は、窓口で配布される「鳥獣捕獲許可申請書」に必要事項を記入し、指定された書類を添えて提出します。一般的に求められるのは、捕獲場所の図面、被害状況が分かる写真、そして申請者の身分証明書です。被害の具体性が伝わる資料を準備することで、審査がスムーズに進みやすくなります。
申請から許可が下りるまでの期間は、通常1週間~10日程度が目安です。ただし、自治体や時期によって異なる場合もあるため、余裕をもって申請することが重要です。
自分でイタチを駆除する方法

自宅に侵入したイタチを自分で対処したいと考える方も多いでしょう。ここでは、自分でイタチを駆除する具体的な方法と、成功率を高めるためのポイントを解説します。
箱罠を仕掛ける
イタチを自力で捕獲する場合、もっとも一般的なのが箱罠(踏み板式)を使う方法です。イタチは警戒心が強く体も小さいため、イタチ専用の小型タイプを選ぶことが重要です。
一般的なサイズは、幅15cm×高さ15cm×奥行60cm程度です。大きすぎる罠では踏み板がうまく作動せず、逃げられてしまうことがあります。必ず適正サイズを使用しましょう。
入手方法としては、まず自治体の窓口に確認するのがおすすめです。地域によっては無料で貸し出しを行っています。購入する場合はホームセンターや専門店、インターネット通販などで入手可能です。
設置前には、手袋を着用して人間の匂いを極力付けないようにすると、警戒心の強いイタチに気づかれにくくなります。
設置場所を選ぶ
罠の性能だけでなく、設置場所も成功を左右する重要なポイントです。イタチには決まったルートを移動する習性があるため、その通り道に的確に設置する必要があります。
具体的には、壁際、屋根裏の隅、縁の下、天井裏の梁沿いなどが狙い目です。罠は壁と平行に置くことで、自然な動線上に入りやすくなります。
また、イタチは金属の光沢を嫌う傾向があります。罠がむき出しのままだと警戒されることがあるため、黒いビニール袋や新聞紙、段ボールなどで覆い、暗がりを作ると効果的です。暗く狭い空間を好む習性を利用することで、捕獲率を高められます。
餌は唐揚げがおすすめ
イタチは肉食性の強い雑食動物で、特に動物性たんぱく質の匂いに強く引き寄せられます。そのため、餌選びは非常に重要です。
特に効果が高いとされるのが唐揚げです。油と肉の強い匂いが拡散しやすく、遠くにいるイタチにも気づかれやすいというメリットがあります。
ほかにも、焼き魚や魚肉ソーセージなども有効です。ポイントは「匂いが強いこと」と「傷みにくいこと」です。小さく切って踏み板の奥に設置すると、確実に罠の中央まで誘導できます。
毎日見回る
罠を設置したら、必ず1日1回は見回りを行いましょう。イタチがかかったまま長時間放置すると、衰弱して死亡してしまう可能性があります。
放置された個体は悪臭や害虫発生の原因になり、衛生面でも大きな問題になります。また、動物福祉の観点からも速やかな対応が求められます。
捕獲後の処理についても、事前に自治体の指示を確認しておくことが大切です。最後まで責任を持って対応することが、安全で適切なイタチ駆除につながります。
イタチを捕獲した場合の対処法
イタチを無事に捕獲できたとしても、そこで終わりではありません。その後の対応を誤ると、法律違反や再発リスクにつながる可能性があります。
ここでは、イタチを捕獲した場合の適切な対処法について解説します。
放獣
捕獲後の基本的な対応は、自治体の指示に従って放獣することです。多くの場合、人里から離れた山林などへの放獣が求められます。自己判断で近隣の空き地や公園に放すことはトラブルの原因になるため避けましょう。
放獣場所については、捕獲許可を申請する段階で確認しておくことが重要です。あらかじめ指示された場所や条件を把握しておくことで、捕獲後もスムーズに行動できます。
また、移動中に逃げ出さないよう、罠の扉が確実に閉まっているかを確認し、安全に配慮して運搬してください。最後まで責任を持って対応することが求められます。
殺処分
状況によっては、やむを得ず殺処分が必要になるケースもあります。例えば、個体が衰弱している場合や、自治体から処分の指示が出ている場合です。
しかし、専門的な知識や器具がないまま個人で処分を行うのは危険です。安全面を考慮して、プロの駆除業者に任せるのがおすすめです。
許可内容に沿わない処分を行うと法的問題に発展する可能性もあるため、必ず事前に自治体や専門業者へ相談しましょう。
清掃と消毒
捕獲後は、被害箇所の清掃と消毒を徹底することが重要です。イタチの糞尿には強い悪臭があり、ダニや雑菌が繁殖している可能性もあります。放置すると健康被害につながるおそれがあります。
汚染された断熱材や巣材は撤去し、消毒剤でしっかりと除菌しましょう。臭いが残っていると、ほかの個体を再び引き寄せる原因にもなります。
さらに、再侵入を防ぐ対策が最も重要です。イタチは3cm以上の隙間があれば侵入できるため、屋根裏や床下、通気口などの隙間をすべて塞ぎましょう。根本的な侵入防止策を講じることで、再発リスクを大きく減らすことができます。
イタチを寄せ付けない方法

イタチ被害を根本から防ぐためには、捕獲だけでなく「寄せ付けない環境づくり」が重要です。一度侵入を許すと再発しやすいため、事前対策を徹底することが被害予防のカギとなります。
ここでは、イタチを遠ざける具体的な方法を解説します。
忌避剤で遠ざける
イタチは非常に嗅覚が鋭く、刺激の強い匂いを嫌う性質があります。この習性を利用して、侵入口や通り道に忌避剤を設置する方法が効果的です。
代表的なものとして、木酢液やお酢、塩素系漂白剤、ナフタリンなどがあります。これらを布や容器に染み込ませ、床下や屋根裏の入り口付近に置くことで侵入を防ぎやすくなります。
また、オオカミの尿を利用した製品や、ハーブ成分・ワサビ成分を含む市販の忌避剤も販売されています。市販品は持続性が高いものも多く、定期的に交換することで効果を維持できます。
光と音で威嚇する
夜行性のイタチは、急な光や強い刺激を嫌います。そこで有効なのがセンサーライトの設置です。人の動きや動物の接近に反応して点灯するタイプは、警戒心を与えやすくなります。
クリスマス用の点滅するイルミネーションや、光を乱反射させるCDを吊るすといった簡易的な方法も一定の効果が期待できます。
さらに、人間には聞こえない高周波(超音波)を発生させる装置もあります。イタチにストレスを与え、居心地の悪い環境を作ることで、自然と遠ざける仕組みです。
寄せ付けない環境をつくる
イタチ対策で最も重要なのは、餌場と思わせないことです。生ゴミを屋外に放置しない、ペットの食べ残しをすぐに片付けるなど、基本的な衛生管理を徹底しましょう。
また、イタチの好物であるネズミがいる環境では定着しやすくなります。ネズミ対策も同時に行うことで、被害リスクを大きく下げられます。
さらに、庭の雑草を刈り、落ち葉や不用品を片付けることも大切です。身を隠せる場所が多いと住み着きやすくなるため、見通しの良い環境を維持しましょう。
イタチの駆除なら防除研究所にご相談ください
イタチ被害を確実に解決したい方は、ぜひ防除研究所へご相談ください。防除研究所では、まず侵入経路を徹底的に調査・特定し、建物の構造やご予算を踏まえたうえで最適な施工プランを提案しています。
施工後は、写真や動画による効果測定の報告を行い、対策内容を「見える化」してくれるため安心です。さらに、最長5年間の保証が付いており、万が一再発した場合も追加料金は発生しません。
※別の箇所で害獣が発生した場合は、別途費用がかかることがあります。詳しくは担当者へご相談ください。
まとめ
イタチ駆除は法律を守り、自治体への申請と正しい手順を踏むことが大前提です。捕獲後の対応や清掃、再侵入防止まで徹底してこそ根本解決につながります。感情的に行動せず、必要に応じて専門業者も活用しながら、安全かつ確実に対策していきましょう。
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