屋根裏にいても鳴かない可能性がある動物
屋根裏に住み着く動物は、外敵や人間に見つからないよう本能的に鳴き声を潜める性質があります。まずは、鳴かない代表的な動物5種類の特徴を確認していきましょう。
ネズミ
屋根裏にはクマネズミなどが住み着き、集団で俊敏に行動するケースが多く見られます。
威嚇時などに「キイキイ」と鳴くことはあるものの、普段は極めて静かで、鳴き声から存在に気づくのは難しいでしょう。
夜間には「トコトコ」「カサカサ」といった軽くて細かい足音が断続的に聞こえるほか、歯を研ぐために柱をかじる「カリカリ」という咀嚼音が聞こえることもあります。
イタチ
イタチは、ニホンイタチやシベリアイタチがわずか約3cmの隙間から侵入します。
威嚇や求愛の際には「キーキー」「ククク」と鳴きますが、通常時はほとんど鳴き声を発しません。
夜行性で冬眠をしないため、冬場でも「トントン」と活発に走り回る足音を立てます。
アライグマ
アライグマは体長40〜60cmほどで、器用な手先を活かして約6cmの隙間からでも侵入します。
鳴き声は「クルルル」と控えめに小刻みに鳴く程度で、鳴き声だけで存在を見分けるのは困難です。
体重が重いため「ドスドス」「ドタドタ」と天井がたわむような重い足音が響くのが特徴で、夜行性ながら昼間に行動する個体も少なくありません。
コウモリ
アブラコウモリは、1~2cmというわずかな隙間からでも侵入し、群れで行動します。
鳴き声は通常、人間の耳では聞き取れない高周波音であるため、実質的に「鳴かない動物」と言えます。
普段は「バサバサ」という羽音や「カサカサ」としたかすかな音が聞こえる程度で、乾燥して崩れやすいフンを残す点も見極めの目安になります。
ハクビシン
ハクビシンは、額から鼻にかけて白い一本の線が入っているのが大きな特徴です。
通常は「キーキー」「キューキュー」と甲高く鳴きますが、警戒しているときは静かに行動します。
一箇所に排泄をまとめる「溜めフン」の習性があり、尿やフンが蓄積して天井にシミを作るなどの被害をもたらします。
屋根裏に動物がいるかどうかを見極めるサイン
天井裏に動物がいるかどうかを見極め、その正体を絞り込むためには、「足音」「ニオイ」「フン」という3つのサインを観察することが重要です。
足音
ネズミやイタチのような小型種は「トコトコ」「カサカサ」といった軽くて速い連続音を立てます。
一方でアライグマやハクビシンなど大型種は、「ドタドタ」「ドスン」と天井板がたわむような重い足音を響かせるのが特徴です。
ネズミが柱や電線をかじる「ガリガリ」「カリカリ」という咀嚼音や、コウモリの「パサパサ」とした羽音も見極めの目安になるでしょう。
こうした足音を放置すると、騒音による睡眠不足や、配線の損傷から起こる漏電火災などの二次被害を招くおそれがあるため、早めの見極めが大切です。
ニオイ
排泄物や獣の体臭により、家全体に強いアンモニア臭や獣臭、腐敗臭が漂い始めるのも、動物がいることを示す重要なサインです。
ネズミは酸味のある尿臭を放ち、肉食寄りのイタチは強烈な獣臭や脂っぽいニオイを放ちます。
ハクビシンは同じ場所に糞尿をまとめる「溜めフン」の習性があるため、天井板にシミを広げながら強烈な尿臭を放つのが特徴です。
アライグマは獣脂のようなニオイ、コウモリは糞塵の独特な臭いが漂うため、ニオイの種類からもある程度動物の種類を推測できます。
フン
天井の隅や侵入経路付近で見つかるフンは、動物の種類を特定するための強力な手がかりになります。
ネズミのフンは細長く乾燥した米粒状で、広範囲に散らばっているのが特徴です。
コウモリのフンは昆虫の羽や足が混じって崩れやすく、溜めフンをするハクビシンのフンは丸長で果物の種子が大量に混ざります。
アライグマのフンには骨片や種子が混ざり、イタチのフンは水分が多く毛が混入しているといった違いも見られます。
屋根裏に動物がいる場合に起こり得る被害
屋根裏に害獣が侵入して住み着くと、健康面と家屋の両方に極めて深刻な被害を及ぼす可能性があります。
健康被害
夜間や早朝に屋根裏を動き回る足音は、住人に不眠や強いストレス、不安をもたらします。
害獣の体毛に寄生するダニやノミが屋根裏で爆発的に繁殖して居住スペースへ拡散し、咳や激しい痒み、湿疹、アレルギー症状を引き起こすこともあります。
また、糞尿にはレプトスピラ症やサルモネラ症、E型肝炎ウイルスといった危険な病原体が含まれており、乾燥したフンが粉塵となって空気中を漂い、吸い込むことで重大な感染症に罹患するリスクがあります。
家屋への被害
害獣が糞尿を繰り返すことで天井裏の衛生状態が悪化し、尿が染み込んだ天井板に大きなシミが発生します。
放置すると木材の腐食やカビを招き、最悪の場合にはフンの重みで天井が抜け落ちるおそれもあるでしょう。
また、アライグマやハクビシンは断熱材を引きちぎって巣の材料にするため断熱機能が破壊され、高額な修繕費用が必要になるケースもあります。
げっ歯類であるネズミは前歯が伸び続けるため柱や電気配線をかじる習性があり、配線の損傷による漏電や感電、最悪の場合は住宅火災を発生させる原因にもなりかねません。
屋根裏に動物がいる場合の対処法
屋根裏に動物が潜んでいる場合、最優先すべきは人とペットの安全確保と、被害拡大を防ぐための早期対処です。
中に動物を残したまま封鎖すると、餓死や腐敗によって強烈な悪臭や衛生被害を招くため、必ず「完全な追い出し」を先に行う必要があります。
追い出しの際には、害獣が嫌がる忌避剤や強力なライトの光、音などの刺激を活用するのがおすすめです。
完全に追い出した後は、パンチングメタルなどを使って数cmの隙間まで恒久的に塞ぎましょう。
その後は感染症を防ぐためマスクや手袋を着用し、フンを湿らせてから除去した上で、漂白剤などの消毒液で入念に消毒・消臭することが大切です。
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※別の箇所で害獣被害が発生した場合は、別途費用をいただく場合もあります。詳しくは駆除の担当者にご相談ください。
まとめ
屋根裏から物音がするのに鳴き声が聞こえない場合でも、ネズミやイタチ、アライグマ、コウモリ、ハクビシンといった動物が潜んでいる可能性は十分に考えられます。足音やニオイ、フンといったサインを丁寧に確認すれば、鳴き声がなくても動物の存在や種類をある程度絞り込むことが可能です。放置すれば健康被害や家屋への深刻なダメージにつながるおそれがあるため、少しでも異変を感じた場合は早めの対応が欠かせません。ご自身での対応が難しいと感じたら、無理をせず専門業者に相談し、屋根裏の安全と快適な暮らしを取り戻しましょう。



