23日午前7時半ごろ、愛媛県新居浜市西連寺町2丁目の住宅街で、集団登校中の小学生9人の列に、後ろからイノシシ1頭が突っ込み、児童3人が脚に捻挫や打撲の軽傷を負った。

 県警新居浜署によると、負傷したのは市立角野小の1年男児(6)、1年女児(7)と、3年女児(8)。1年の男女は救急搬送され、3人とも病院で手当てを受けた 

近くにいた保護者がイノシシに気付いて学校に連絡し、教頭が110番した。警察官15人と地元猟友会でイノシシを追ったが、近くの山中へ逃げ込んだ。猟犬が見失ったという。市は防災無線で市民への警戒を呼び掛けている。イノシシの体長は1メートル程度とみられる。

 角野小は保護者にメールで連絡し、下校時には可能な限り、迎えに来るよう呼び掛けた。けがした3人は手当を受けた後、登校した。市の農林水産課によると、イノシシの目撃情報は昨年57件、今年はこれまでに33件寄せられている。田畑を荒らすなどの被害報告が多く、猟友会が捕獲にあたっている。

 香川県善通寺市でも16日に住宅にイノシシが侵入し、50代の住民の男性が脚などにけがを負った。東京でも、昨年10月、あきる野市、福生市にもイノシシが出て男女6人が負傷する事件が起きている。