小型無人機「ドローン」を使って田畑を荒らす害獣を追い払ったり、災害時に孤立した集落へ救援物資を搬送したりするため、東京都は国家戦略特区制度を活用し、都内の山間部や島嶼とうしょ部を、実証実験のためのドローン特区にする方針を固めた。

 総務省によると、現在、ドローンの操縦や画像送信には無線LANなどと同じ周波数帯が割り当てられている。混信を避けるために電波の出力規制があり、無線LANの2・4ギガ・ヘルツ帯の場合、ドローンの操縦は最大で半径3キロ程度、画像送信をする場合は最大300メートル程度しか飛ばせない。